「ラ・リーガ会長が最後まで不満を露わに…」前代未聞!クラシコ延期の舞台裏【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2019年10月20日

バルサ指揮官は「通常通り開催すれば、我々の力を実証できる」

 当初から開催地を入れ替える案については、マドリーは競技の公平さが失われると強く反対していた。一方のバルサはカレンダー通り10月26日に開催したい希望を持っていたが、同日にバルセロナで大規模なデモの招集が行われる予定となっており、安全面を考慮して延期を受け入れた。

 唯一納得がいかないのがテバス会長で、同じ日に行なわれるコパ・デル・レイに降りかかる影響をアピールしながら、不満を露わにした。

「その日(12月18日)にはコパ・デル・レイが開催される。テレビ放映権の競売への動きの反応が鈍いなか、同じ日にクラシコが開催されれば、ますます関心が薄れてしまう。その日はなしにしてもらいたい。しっかり話し合って調整しなければならない」
 
 ちなみにコパのこのラウンドは、CLに参戦しているバルサ、アトレティコ、マドリー、バレンシアの4チームは免除されている。

 一方、政府側は、内務省が「理にかなった判断」と延期の決定を評価。バルセロナの市長アダ・コラウは、「市民にはいつも通りの日常生活を送ってもらいたい。それはもちろんスポーツイベントも含まれる。明白に支障をきたすような事態が起こらない限りはね」と日程の変更に否定的な考えを示した。

 エルネスト・バルベルデ監督もエイバル戦の前々日に延期の可能性について尋ねられると、「試合を通常通り開催すれば、我々の力を実証できる。はなから無理とネガティブキャンペーンを張る人たちの意見を忘れるためにもね」と同様の見解を語っていた。

 RFEFの競技委員会は、現地時間21日10時をリミットとして、両クラブに代替日を調整するように指示。合意がなければ同委員会が代替日を決定することになるが、すでに18日開催で意見は一致しており、このまま決定の運びとなりそうだ。

文●ダビド・アルバレス、ラモン・ベサ(ともにエル・パイス紙バルサ番記者)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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