最後に紹介するのは、アジアの２人の18歳、久保建英とバレンシアのイ・ガンインだ。

　今夏にFC東京からマドリーへと電撃移籍を果たし、マジョルカに武者修行に出た久保は、５節のヘタフェ戦でピンポイントクロスを供給して初アシスト。９月26日に行なわれたアトレティコ戦では初先発を飾り、ポスト直撃の惜しいシュートを放つなど、強豪相手に小さくない存在感を発揮した。

　ここまで６試合（先発は２）に出場し、降格圏の18位に沈むマジョルカのなかで、違いを作り出している。期待されるのはリーガ初ゴールで、それが10月19日に行なわれる保有元のマドリー戦であれば、格好のアピールとなる。

　かたや今夏に行なわれたU-20ワールドカップでMVPに輝いた“韓国の至宝”は、先月26日、久保より一足先にリーガ初ゴールをゲット。監督交代で揺れるチームのなかで、徐々に存在感を高めている。

　同い年でともにリーガのカンテラで研鑽を積み、レフティーでタイプも同じ。共通点の多い２人のライバル関係にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部