エメリ監督が評価したポイントは?
マルチネッリが持つ才能の豊かさは、そのプレーを見れば一目瞭然だ。
ELグループステージ第2節のスタンダール・リエージュ戦で、16分に先制点を決めた場面、ゴール前で相手CBの死角に潜み、クロスが供給された瞬間にニアに飛び込むオフ・ザ・ボールの動きには、ゴールゲッターとしてのセンスを感じさせられた。
それでいて、スプリント能力も高いのも魅力だ。この試合でチームの4点目に絡んだシーンでは、エインシュリー・メイトランド=ナイルズが出した自分から逸れたパスに、やや無理な体勢から急加速して追いつき、正確なクロスでダニ・セバジョスのゴールを演出した。また、フットサル出身者らしく、足下の技術も備えている。
だが、サッカーの才能だけでここまでのし上がったわけではない。勤勉な性格の持ち主でもあるのだ。
ELグループステージ第2節のスタンダール・リエージュ戦で、16分に先制点を決めた場面、ゴール前で相手CBの死角に潜み、クロスが供給された瞬間にニアに飛び込むオフ・ザ・ボールの動きには、ゴールゲッターとしてのセンスを感じさせられた。
それでいて、スプリント能力も高いのも魅力だ。この試合でチームの4点目に絡んだシーンでは、エインシュリー・メイトランド=ナイルズが出した自分から逸れたパスに、やや無理な体勢から急加速して追いつき、正確なクロスでダニ・セバジョスのゴールを演出した。また、フットサル出身者らしく、足下の技術も備えている。
だが、サッカーの才能だけでここまでのし上がったわけではない。勤勉な性格の持ち主でもあるのだ。
英メディアの『Football London』によれば、16歳の時にイトゥアーノでトップチーム・デビューを飾った際には、試合後に15分で帰り支度を済ませて、在学していた高校の授業に出席。また、『ESPN』のブラジル版によると、将来的なヨーロッパ移籍を見据えて週2回の英語レッスンも受け続けていたという。
もちろん、日々のトレーニングにも真摯に取り組んでいる。アーセナルのウナイ・エメリ監督が、英衛星放送『Sky Sports』に答えたインタビューで、「プレシーズンの時から練習態度は真面目で、貪欲さも見せていた」と語っている。
豊かな才能と、生真面目な性格を持つマルチネッリ。つい数か月前まで世界的には無名の存在だった新鋭が、若手育成に長けたアーセナルで、次世代を担うワールドクラスの点取り屋になる階段を、着実に登っている。
文●内藤秀明(プレミアパブ)
text by Hideaki NAITO