• トップ
  • ニュース一覧
  • 「あまりにも不当」「彼は被害者」フランス代表デシャン監督、“不遇の”ジルーへの批判に怒り!本人は今冬の移籍を示唆【現地発】

「あまりにも不当」「彼は被害者」フランス代表デシャン監督、“不遇の”ジルーへの批判に怒り!本人は今冬の移籍を示唆【現地発】

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2019年10月16日

デシャンはジルーの偉大さを熱弁

 ちょうど同じ頃、デシャン監督には「ジルーは代表に不可欠な存在か」との質問が飛んでいた。指揮官は、神妙な表情で「彼はゴールしてくれる。だから私も招集する。彼を信じている。クラブで難しい状況でも、今回も2試合で2ゴールだ。攻撃の重要な切り札なんだよ」と強調した。

 重ねて「この合宿で彼の(クラブでの)状況について、何か注意したか」と聞かれると、弁護に熱が入った。

「注意? 彼が被害者なんだぞ。プレーさせるかどうかは監督が決めることだが、(移籍市場が開く)1月まで、この状況は動かない。後はオリビエのために変化することを祈っている。私に言わせれば、あまりにも、あまりにも、不当な批判があった。

 彼のプレースタイルを好まない人間はいるかもしれないが、他の選手のために献身し、自らゴールも決める。我々にとってとても重要な存在なんだ。ワールドカップの時もそうだった。ゴールしなかったのは確かだが、皆のゴールをお膳立てして、スペースを作った。私が彼を信じていることは、本人もよく知っている」

 翌朝のフランス『L'Equipe』紙は、「CALIFE A LA PLACE DE LA QUALIF(カリフのかわりにカリフ)」というレトリックで、ジルーを称えた。

 CALIFE(カリフ)は、トルコの王を指す歴史的呼称であり、QUALIFICATION(カリフィカシオン)は予選突破の略称である。「予選突破はならなかったが、トルコを相手に“ジルー”という王が君臨した」という意味を込め、絶賛している。

 才能あるベンゼマのポジションを奪ったとして、一部の人間から謂れのない非難を浴びてきたジルー。だが、その度にゴールというこれ以上ない形で、周囲を黙らせてきた。彼はこの冬、どんな決断を下すのだろうか。
          
テキスト・結城麻里
Text by Mari Yuki
【関連記事】
[EURO予選結果]6発圧勝のイングランドが予選突破に王手!英雄シェフチェンコ率いるウクライナがポルトガルを下して本大会へ!
「大ダメージだ…」負傷離脱の冨安健洋は肉離れと伊紙が報道。C・ロナウド擁するユーベ戦の欠場も濃厚に
「記録が僕の方にやってくるんだ」通算700ゴールの偉業を達成したC・ロナウドの“名言”が炸裂!
「彼らは東京五輪の金メダル候補だ」U-22日本代表をブラジルの超逸材FWロドリゴと敵将ジャルディンが絶賛!
「明らかに環境がおかしい」「身体が拒否反応を…」オーストリア代表FWが中国移籍破談の過去を告白

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ