【日本代表】南野拓実と伊東純也を“覚醒”させたチャンピオンズ・リーグの「魔力」

カテゴリ:日本代表

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年10月13日

「貫禄」を感じさせた南野のワンプレー

ファン・ダイク(右)を擁するリバプールから1ゴール・アシスト。南野の評価は高まるばかりだ。(C) Getty Images

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「トップクラスの選手なかで試合をするのは良い経験になるし、そこで何かしら結果を残すっていうのは、選手としての自信にもなる。その良かった経験と自信というのを、今回の代表に持ってきて、しっかりプレーできればいいかなと思います」

 欧州チャンピオンから見事なゴールを決めた男が、モンゴルを相手に怯むわけがない。言葉通り、南野は自信満々のプレーで攻撃の急先鋒となった。とりわけ、ゴールには繋がらなかったものの、右サイドで伊東からパスを受け、巧みな反転でひとりをかわして、さらにダブルタッチのような形で酒井宏樹にパスを出した25分のプレーには、貫禄すら感じさせた。

 一方の伊東は、ザルツブルク戦でほろ苦いCLデビューを飾った後、第2節のナポリ戦(0-0)ではフル出場。インターセプトから鋭いカウンターを繰り出すなど攻守に奮戦し、イタリア屈指の強豪からの勝点1奪取に貢献した。

 ポルトガル代表の左SBマリオ・ルイと、評価がうなぎ上りのスペイン代表MFファビアン・ルイスを向こうに回して、決して臆することなくアグッレシブなプレーを見せた快足アタッカーは、南野と同様にその経験を自信に変えたのだろう。

 モンゴル戦で見せた素早い仕掛けからの高精度クロスは、ベルギーで磨き続けてきた、いわば十八番のプレーで、それを代表の舞台で繰り返し披露できたのは、成長の証しだ。
 
 事実、これまでレギュラーだった堂安律ではなく、伊東をスタメンで送り出した森保一監督は試合後、「彼はいまチャンピオンズ・リーグでもプレーしている。そういった高いレベルで戦っているという自信を、今日のプレーで出しくれたと思う」と評価している。

 また、インテルでもガラタサライでもCLの舞台を経験している長友も、「やっぱり、あのスピード。チャンピオンズ・リーグも戦っている、高いインテンシティの中で戦っているからこそ、(モンゴル戦のような試合で)ああやって違いを生み出せる」と伊東を称えた。
 
 百戦錬磨のSBは、CLの「魔力」についてこう続けた。
 
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