契約条項に盛り込まれていたクラブ名の改称。「トウキョウ」に込められた意図は?
クラブ名の改称はすでに昨年10月、クラブの運営会社である株式会社ゼルビアがCAグループに参画する際の契約条項に盛り込まれていたという。そのため、藤田オーナーはクラブのフロント陣と新しいクラブ名を検討する中で、世界に対して首都・東京というブランドを最大限に生かすためにも、町田が首都・東京にある町田を拠点としたサッカークラブであることを印象付けるのが効果的と判断。最終的に「FC町田トウキョウ」に改称する運びとなった。
もちろん、近年のサポーターにとっては、切っても切り離せない“ゼルビア”がクラブ名からなくなる喪失感を踏まえ、クラブのルーツでもあるFC町田の名を残すことをひとつの前提として、東京とゼルビアの“共存”を踏まえたクラブ名も検討してきた。それでも、オーナーの言葉を借りれば、「東京とゼルビアの両立は難易度が高い」として、断腸の思いで決断したという。
もちろん、近年のサポーターにとっては、切っても切り離せない“ゼルビア”がクラブ名からなくなる喪失感を踏まえ、クラブのルーツでもあるFC町田の名を残すことをひとつの前提として、東京とゼルビアの“共存”を踏まえたクラブ名も検討してきた。それでも、オーナーの言葉を借りれば、「東京とゼルビアの両立は難易度が高い」として、断腸の思いで決断したという。
そもそもサッカークラブの収益構造は、サポーター、スポンサー、グッズの三要素でほぼ成立している。そのため、ファン・サポーターの母集団の数を拡大しなければ、大幅な収益増は見込めない。ちなみに町田の平均観客動員数は、昨年ベースで1試合平均4,915人。クラブはシャトルバスの増便・増発による町田市立陸上競技場への交通アクセス改善や、さまざまなイベントの実施といった集客の努力を続けてはいるものの、現状は観客動員の大幅な増加には至っていない。もちろん、町田が観客動員で苦戦している原因は内的要因だけではなく、外的要因も大きく、その裏側にはホームタウンの置かれた厳しい環境がある。
町田のホームタウン近隣には川崎フロンターレやFC東京、横浜F・マリノス、湘南ベルマーレといったJ1の強豪クラブや東京ヴェルディ、横浜FCなど、J2クラブもひしめき合っている。ましてや町田はJリーグ参入が2012年と“後発”である上に、そうした立地条件を踏まえると、ホームタウンおよび町田近郊エリアでのマーケットやファン層拡大には限界がある。そのため、首都・東京にある町田をアピールすることで、さらなるマーケットの拡大を図るためにも、クラブ名に「トウキョウ」を盛り込む必要性があることを、藤田オーナーはミーティングの中で強調していた。
町田のホームタウン近隣には川崎フロンターレやFC東京、横浜F・マリノス、湘南ベルマーレといったJ1の強豪クラブや東京ヴェルディ、横浜FCなど、J2クラブもひしめき合っている。ましてや町田はJリーグ参入が2012年と“後発”である上に、そうした立地条件を踏まえると、ホームタウンおよび町田近郊エリアでのマーケットやファン層拡大には限界がある。そのため、首都・東京にある町田をアピールすることで、さらなるマーケットの拡大を図るためにも、クラブ名に「トウキョウ」を盛り込む必要性があることを、藤田オーナーはミーティングの中で強調していた。