リスクを恐れずに自分から“発信”する
25歳になっても、喜田は喜田のままだ。相変わらず“チームを勝たせること”が重要な行動基準となっている。
もちろん、変わらない部分があれば、変わった部分もある。とりわけ今季は、プレースタイルが著しく進化している印象がある。優れたボール奪取力や球際の強さなど、どちらかと言えば守備力を武器にしてきたボランチは、『アタッキング・フットボール』を標榜する就任2年目のアンジェ・ポステコグルー監督の下、中盤のエリアでテンポ良くパスを捌くなど、攻守をつなぐリンクマンとして着実な成長を見せているのだ。
最終ラインからのビルドアップを重視するチーム戦術において、相手のプレッシャーが厳しくても、積極的にプレーに関与して、局面を前に進められるようにボールを出し入れする。その精度や確度は試合を重ねるごとに、間違いなく上がってきている。
「そこのチャレンジは継続してやっています。狙われていても、そこでビビッて後ろに下げるよりは、チャレンジしたい」
ボランチの位置で奪われれば、一気に逆襲を食らうかもしれない。ただ、そこで自分のワンプレーで相手のプレスを剥がせれば、大きなチャンスにつながるかもしれない。今、行けるか、行くべきでないか。その判断は常に考えているが、基本は“チャレンジ”だ。なぜなら、それがチームをより良い方向に導くためには必要なことだから。
「うちのサッカーを体現するには、そういう姿勢は、僕に限らず、いろんなポジションで大事になってくる。だから、自分のところから“発信”したり、表現できればいい」
リスクを恐れずに、身をもって範を示す――試合のキックオフ前、キャプテンマークを巻き、先頭に立ってピッチに入ってくる背番号8の姿が、ますます頼もしく映る。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※本記事は、サッカーダイジェスト10月24日号(10月10日発売)掲載の記事に加筆修正したもの。
もちろん、変わらない部分があれば、変わった部分もある。とりわけ今季は、プレースタイルが著しく進化している印象がある。優れたボール奪取力や球際の強さなど、どちらかと言えば守備力を武器にしてきたボランチは、『アタッキング・フットボール』を標榜する就任2年目のアンジェ・ポステコグルー監督の下、中盤のエリアでテンポ良くパスを捌くなど、攻守をつなぐリンクマンとして着実な成長を見せているのだ。
最終ラインからのビルドアップを重視するチーム戦術において、相手のプレッシャーが厳しくても、積極的にプレーに関与して、局面を前に進められるようにボールを出し入れする。その精度や確度は試合を重ねるごとに、間違いなく上がってきている。
「そこのチャレンジは継続してやっています。狙われていても、そこでビビッて後ろに下げるよりは、チャレンジしたい」
ボランチの位置で奪われれば、一気に逆襲を食らうかもしれない。ただ、そこで自分のワンプレーで相手のプレスを剥がせれば、大きなチャンスにつながるかもしれない。今、行けるか、行くべきでないか。その判断は常に考えているが、基本は“チャレンジ”だ。なぜなら、それがチームをより良い方向に導くためには必要なことだから。
「うちのサッカーを体現するには、そういう姿勢は、僕に限らず、いろんなポジションで大事になってくる。だから、自分のところから“発信”したり、表現できればいい」
リスクを恐れずに、身をもって範を示す――試合のキックオフ前、キャプテンマークを巻き、先頭に立ってピッチに入ってくる背番号8の姿が、ますます頼もしく映る。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※本記事は、サッカーダイジェスト10月24日号(10月10日発売)掲載の記事に加筆修正したもの。