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肉弾戦でも果敢に勝負! サラゴサで奮闘中の香川真司、シーズン序盤戦で見えた強みと課題

カテゴリ:海外日本人

中村僚

2019年10月03日

バリオス、レバンドフスキと築いた関係性を――

ドゥワメナ(後列右)とスアレス(前列左)という強力2トップとコンビを組んでいる香川(前列右)。だが、課題はまだまだ少なくない。(C) Mutsu KAWAMORI

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 一方で、課題もある。

 ビクトル・フェルナンデス監督は、3ボランチの人選に頭を悩ませており、今季は同じ組み合わせの3ボランチでスタートしたことは一度もない。ラウル・グティ、ジェームズ・イグベケメ、アルベルト・ソロ、ハビ・ロス、カルロス・ニエトが入れ替わり立ち替わりで先発している状況が続いている。

 10番を背負うハビ・ロスは高い技術を持ち、香川ともっとも分かり合える選手のひとりだが、守備で身体を張れるタイプではなく、自陣でブロックを構えた時には穴となる。しかしソロとニエトはDFが本職であり、ポジショニングや攻め上がりのタイミングが不安定。完全なレギュラークラスと言えるのはグティくらいなのだ。

 今後、トップ下に陣取る香川には、背後の3ボランチで誰が出ても合わせられるクオリティーを保つことが求められるだろう。

 また香川は、チームの最大の武器である2トップとの連携をもう少し深めたいところだ。

 ドゥワメナとスアレスは、ともにスペースがある時のパワーと推進力に優れた選手だが、狭いエリアでの繊細なプレーは得意としていない。そのため、香川にバイタルエリア付近でボールが入り、ゴールまでもうひと工夫が必要な場面でも連携をとることができず、強引にミドルシュートを打って、チャンスを逸するシーンが少なくない。

 自身がそこからもう一歩踏み込んで、より決定的な仕事をするためには、かつてドルトムント時代にルーカス・バリオスやロベルト・レバンドフスキと築いたようなCFとの関係性を、いま一度構築する必要がある。

 セグンダは22チームで構成されているため、シーズンで全42試合を戦う長丁場だ。そのなかではなかなか勝ち切れず、調子を落とす時期もある。その時期をなるべく短くし、勝点を重ねていくためには、前述のような課題の解決が求められる。

 サラゴサも、香川も、順当な歩みを踏み出したのは間違いない。だからこそ、チームの骨格を固める作業と上積みを並行して行なっていきたいところだ。

文●中村僚
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