愕然とするバルサの“末期症状”。メッシの復調頼みも自慢の打開力に翳りが…【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2019年09月24日

このまま低空飛行が続けば冬にネイマール獲りを?

とりわけアウェー戦で有効な策を講じえないバルベルデ監督。就任3年目で正念場を迎えている。(C)Getty Images

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 もちろんこうした状況を打開するのは、バルベルデ監督の責任でもある。たしかに今シーズンはイバン・ラキティッチを控えに降格させたり、セルヒオ・ブスケッツを温存したりと、ベテランへの過度な依存体質にメスを入れる努力は見せている。しかし前述のルイス・ススレスとグリエーズマンの関係性が示すように、抜本的な改革を断行するには至っていない。

 こうして相手チームはバルサに対するリスペクトを失い、グラナダがそうだったようにインテンシティーとプレーリズムを高めることが、バルベルデのチームへの対策の常套手段となっている。このまま低空飛行が続けば、冬の移籍市場のオープンが近づくにつれ、ネイマールの復帰話がまたぞろ再燃するのは避けられない。
 
 近年、バルサがもっとも大きな危機に直面したのは、ルイス・エンリケ監督の就任1年目の14-15シーズンだった。この時はメッシが自らのイニシアチブで、ルイス・スアレスとの間で9番と右サイドのポジションを変更することで、ネイマールを含めた強力トリデンテが完成。その後、チームは怒涛の快進撃を見せ、クラブ史上2度目のトリプレーテ(3冠)を達成した。

 今回もまたメッシの復活を待つ以外に負のスパイラルからの脱出策が見当たらない現状が、トリプレーテから4年が経過し、ローマとリバプール戦逆転負けのダブルショックを経ても代り映えしない、バルサの深刻な症状を際立たせている。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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