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青田買いの流れに乗った浦和。「年齢を考えれば早くない」と言う中大3年生アタッカーが2021年入団内定に漕ぎつけるまで

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2019年09月24日

決断までの葛藤と、大学サッカー界で「意識する選手」とは?

 ただし、決断はそう簡単ではなかったようだ。浦和は代表経験者を多く揃えており、資金力もある。外から選手を“取ってくる”ことのできるクラブにおいて若手が定位置を掴み、外せない戦力となるのは簡単ではない。大久保自身もそうした“不安”は少なからずあったという。「葛藤していた部分はありました」とも言う。

 しかし、こうも続ける。

「逆算して自分がどういうところに行きたいかを考えた時に、年齢を考えれば22歳で浦和というのは早くもない。22歳という年齢は世界的に見てもチームの中心としてやらなければいけない。そう考えたら、浦和で中心とならなければ(選手として)その先はないなと。それくらい覚悟で決めました」

 3年生ながら浦和が内定を出した選手、ということで必然的に周囲の目も変わってくるし、常に違いを生まなければいけない。その自覚は大久保自身も持っている。その中でひとつのベンチマークとしているのが、法政大の紺野和也だ。来年からFC東京でプレーをするこの選手も左利きのドリブラー。先日行なわれた天皇杯でもその力をJクラブ相手に、存分に発揮していた。
 
「紺野選手より良いプレーをしなければなと。同じ左利きですし、意識せざるを得ないと言うか。いいところを盗んでいきたいですね」

 大久保は同じレフティの紺野をこう意識するが、大学での実績面でもまだ肩を並べるには至っていない。

 2021年の入団まで残された時間は決して長くはないが、まずは今年から1部に復帰した中央大の復権の道を先導することが、大久保に課された使命である。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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