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青田買いの流れに乗った浦和。「年齢を考えれば早くない」と言う中大3年生アタッカーが2021年入団内定に漕ぎつけるまで

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2019年09月24日

2年生の冬に浦和がキャンプへ招集

2021年の浦和入団が内定した大久保。突破力と攻撃のアイデアに秀でた左利きのドリブラーだ。写真:竹中玲央奈

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 ここ1、2年で大卒選手の入団内定発表の時期がかなり早まっている。特別指定選手としての起用ルールが昨年から変更となり、“内定済み”の選手でなければ登録ができなくなったのがその理由の大半として大きいことは間違いない。


 すでに法政大のサッカー部を辞めて、前倒しでプロ入りを決断した鹿島の上田綺世も2年時に鹿島への内定リリースが出されたし、東海学園大の児玉駿斗に関しては1年生の春に“3年後”の名古屋入団が発表されたことは周知の事実であろう。

 両者ともにリーグ制覇の経験がありJリーグではビッグクラブと言える立ち位置であるが、この青田買いの“流れ”に浦和レッズも乗った。中央大の3年生MF、大久保智明の獲得を6月に発表したのだ。前述の児玉、上田に続き3人目の2021年内定選手となった。

 名門・東京Vのアカデミーで育った大久保は、卒業後はトップ昇格をせず、中央大へ進学。4-3-3の右ワイドに配置されると、アジリティの高さと得意の左足を軸にしたカットイン、そしてやや遠目からでも枠を射抜けるシュートという自身の特徴を発揮し、2年次には主力の座を射止めた。ユース時代にもこれらの武器を発揮してはいたが、大学に入ってよりその能力が研ぎ澄まされた印象がある。

 当時の中央大は関東2部だったものの、大久保の2つ上の学年には大橋祐紀(湘南)、上島拓巳(柏レイソル)、渡辺剛(FC東京)とタレントが揃っており、その中で2年生ながら上述した特徴で存在感を見せる大久保に、スカウトの目が行き届かない訳がなかった。
 
 真っ先に目を付けコンタクトをとったのは、古巣のヴェルディではなく浦和だった。この名門クラブは今年の冬のキャンプに大久保を呼び寄せ、戦力となる確信を持ち6月に正式オファーを送ったのである。

「ドリブル突破と、クイックネスの部分、攻撃のアイデアは評価されました。自分のプレースタイルに似た選手がいないというのは大きいと思いますし、特にレッズは年齢層も高いので。僕みたいに動ける選手は必要なのかなと」
 キャンプ参加からオファーまでの時間を振り返り、大久保はそう振り返る。
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