ケパのもっとも高く評価されている長所とは?
ただルーマニア戦の後もモレーノ監督は、ケパがレギュラーになったとは断言せず、件のビッグセーブについても「ゴールキーパーとしての役割を果たしたまでだ」と言及するにとどまった。
一方のケパも、デ・ヘアの立場を配慮して「(最後の場面は)うまくセーブできた。チームの勝利に貢献できたし満足している。90分間ほとんどボールに触る機会がなかったけど、最後の最後に大仕事が待っていた。キーパーの役割というのは時にはそういうものさ」とことさら自らの活躍をアピールすることはなかった。
こうした常に冷静さを失わない強靭なパーソナリティーこそ、ケパの周囲からもっとも高く評価されている長所でもある。
一方のケパも、デ・ヘアの立場を配慮して「(最後の場面は)うまくセーブできた。チームの勝利に貢献できたし満足している。90分間ほとんどボールに触る機会がなかったけど、最後の最後に大仕事が待っていた。キーパーの役割というのは時にはそういうものさ」とことさら自らの活躍をアピールすることはなかった。
こうした常に冷静さを失わない強靭なパーソナリティーこそ、ケパの周囲からもっとも高く評価されている長所でもある。
近しい関係者はこう証言する。「この1年半だけでもレアル・マドリーへの移籍未遂騒動、その直後のアスレティック・ビルバオとの契約延長、GK史上最高額でのチェルシーへの移籍、マウリツィオ・サッリ監督(現ユベントス監督)との交代拒否騒動(昨シーズンのリーグカップ決勝のマンチェスター・シティ戦)と様々なことがあった。でも動じるようなそぶりは一切見せたことがない」
そんなケパの性格を示すように、ルーマニアからの帰りの機内の中でもひとり座席に座ってヘッドセットを装着すると、完全に熟睡モードに入り、目を覚ましたのはヒホン(第6節のフェロー諸島戦の開催地)に到着する直前だった。その時、ルーマニアへ旅立つ前よりも、周囲の正守護神としての認識がぐっと高まっていたことは間違いない。
文●ラディスラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙スペイン代表番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
そんなケパの性格を示すように、ルーマニアからの帰りの機内の中でもひとり座席に座ってヘッドセットを装着すると、完全に熟睡モードに入り、目を覚ましたのはヒホン(第6節のフェロー諸島戦の開催地)に到着する直前だった。その時、ルーマニアへ旅立つ前よりも、周囲の正守護神としての認識がぐっと高まっていたことは間違いない。
文●ラディスラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙スペイン代表番)
翻訳●下村正幸
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