「クボの技術は申し分ないが…」鳥栖の前指揮官カレーラス氏に直撃!久保建英はマジョルカで成功できるのか?

カテゴリ:サッカーダイジェストWeb編集部

山本美智子

2019年09月10日

マジョルカで成功するために必要なのは?

4月に行なわれたルヴァンカップで、カレーラス率いる鳥栖を相手に決勝点となるFKを決めた久保。スペインに渡ったのはその2か月後だ。(C)SOCCER DIGEST

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 久保はマドリーに残るのではなく、マジョルカへのレンタル移籍を選んだ。その選択については、どうのように考えているのだろうか。

「カスティージャをセグンダ(2部)に昇格させられるための選手を失ったのだから、(監督の)ラウール(・ゴンサレス)は残念がっているかもしれないね。でも、バルサやレアル・マドリーのようなビッグクラブは、そういった観点で若手を見てはいけない。ビッグクラブのBチームは、下部カテゴリーで結果を残すためじゃなく、トップチームに送り込む選手を育てるためにあるんだからね」

 もし、久保がカスティージャに残ったら、それはそれでメリットがあっただろう。毎日のように、トップチームの選手と練習できる環境にあっただろうから。だが、試合となれば、話は別だ。セグンダBの試合は、1部の試合とは全く異なる。

  今の久保にとって、もっとも大事なこと、そしてクラブが求めているのは、できるだけ多くの試合に出ることだ。それも1部の試合で経験を積むことだ。その目的を達成するための最適解が、マジョルカへの移籍だったのだろう」
 
 では、カレーラス自身がプレーし、指揮を執った経験もあるマジョルカで、日本の至宝は成功できるのだろうか。

「技術的にまったく問題ないのは、誰もが認めるところだろう。だが、それだけで成功できるほど甘くはない。その他の多くの要素、例えばチームメイト、コンビネーション、フィーリング、監督との相性、運、フロントの意向……。そういったことがうまく組み合わさって初めて達成できる。

 私の経験から言っても、(6シーズンも下部リーグで沈んでいた)マジョルカで成功するのは、簡単なことじゃない。時間を与える必要がある。最初は20分でもいいから、とにかく試合で使ってもらうことだ。まずは、監督の考えを理解することからだろうね」

 指揮を執った経験も踏まえ、現在のマジョルカでプレーする難しさを語ったカレーラス氏。その環境の中で、久保は成長し、そしてマドリーのトップチーム入りの足掛かりを掴めるのか――。挑戦は始まったばかりだ。

インタビュー&翻訳:山本美智子
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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