ボールを保持しチャンスは創るがゴールが遠い…。日本人には見慣れた光景がタイでも
どこか攻めきれない状況が続いた前半から、後半は多くのチャンスを創り出したタイ代表。しかし結果はホームでスコアレスドローに終わってしまう。
西野監督は前日会見で「タイ代表には得点力不足を強く感じている。ほとんどのT1(国内1部)クラブのFWは外国人ばかり。有望なタイ人ストライカーを探すのが非常に大変だった」と苦悩を漏らしていた。故に採らざるを得なかった“奇策”だったのかもしれないが、理由はどうあれ、点が取れなければ試合に勝てない。また試合後には「限りなくポジティブな引き分け」という表現を用いていたが、以後もタイ代表に付きまとうであろう、難題を露呈したことは明白だった。
「アウェーだろうが、次は必ず勝点3を取りにいく」
西野監督は前日会見で「タイ代表には得点力不足を強く感じている。ほとんどのT1(国内1部)クラブのFWは外国人ばかり。有望なタイ人ストライカーを探すのが非常に大変だった」と苦悩を漏らしていた。故に採らざるを得なかった“奇策”だったのかもしれないが、理由はどうあれ、点が取れなければ試合に勝てない。また試合後には「限りなくポジティブな引き分け」という表現を用いていたが、以後もタイ代表に付きまとうであろう、難題を露呈したことは明白だった。
「アウェーだろうが、次は必ず勝点3を取りにいく」
タイ代表の次節は9月10日。“敵地”ジャカルタでのインドネシア代表戦へ向けた西野監督の強い意志表示である。
試合翌日、タイサッカー協会は、ベトナム戦で先発し、監督から評価を得ていたMFティティパン、また途中出場したMFピーラドルがともに怪我でチームを離脱したことを発表した。
インドネシア代表は初戦、マレーシア代表相手にアディショナルタイムに追加点を奪われての敗戦。納得のいかないファンは試合後に暴徒化し、騒ぎを起こした。あの殺伐としたセナヤンの雰囲気の中で3ポイントを奪うために、西野タイランドはどんな策で打って出るのだろうか。闘いは始まったばかりだ。
取材・文●佐々木裕介