「若いチームで向上心が強い。それでいて雰囲気は温かい」
――サウサンプトンへの移籍を決断したのはどうして?
「クーマン監督ととてもいい話ができたんだ。今シーズンは継続的にプレーすることが、僕にとっては非常に重要だった。あまり出番がなかったアトレティコ・マドリーでの状況を解決するためのオプションを、ガッファー(監督の俗称)が提供してくれたんだ。それにプレミアリーグは世界の最高峰だ。そんな場所で自分を試してみたかった。クーマンの志向は自分のプレースタイルに適しているし、サウサンプトンに来られてとてもハッピーだよ」
――クーマンスの志向とは?
「一言で言えばパスサッカー。フェイエノールトでも素晴らしい功績を残しているでしょ。そんな監督の下でなら、サッカー選手としても、人間としても成長できると思ったんだ」
――それでも、アトレティコのようなビッグチームを離れる決断は簡単ではなかったでしょ?
「たしかに、アトレティコでもハッピーだった。出場機会もまったくないわけではなかったし。でも、もっともっとプレーしたかった。ピッチに立って、自分の力を存分に発揮したかったんだ。そんなところにサウサンプトンから話があって、さっきも言ったとおり、ロナウド(クーマン監督)とじっくりと話ができた。新しい選手が多くて、しっかりとしたサッカーをするつもりだと聞いて、二つ返事で答えたよ。レンタル移籍だけど、ここまでは思い通りの展開だ」
――サウサンプトンについて知っていたことは?
「正直あまり知らなかった(笑)。アヤックス時代に二度、フレンドリーで対戦したことがあったくらい。でもクーマン監督が就任して、ペッレやタディッチが加わったことも、決断を後押ししてくれた」
――リーガ・エスパニョーラとプレミアリーグの違いは?
「こっちはやっぱりパワー重視だね。で、プレミアのほうが多種多様かな。しっかりボールをつないでサッカーをするチームがあれば、守備を重きに置いた堅守速攻のチームがある。リーガは、よりテクニカルだ。どのチームにもスキルフルな選手が揃っていて、リーグ全体のレベルは間違いなく高い。どっちも経験できた自分は、恵まれていると思う。移籍して最初の数試合は難しかったけど、もう慣れてきたし、自信もついた。うん、プレミアは大好きだよ」
――ピーター・クラウチ(ストークのFWで身長は201センチ)のような長身選手はリーガにはいなかったはず。そういう選手と対戦して、戸惑いはなかった?
「リーガにも大きな選手はいたよ。数は少なかったけど。ただ、たしかにリーガはテクニックとスピードが優れている。1対1というより、チームでしっかりと対応することが重要だった。もっとも、それはここでも同じ。で、サウサンプトンはそれができているから、難しいFWに対してもしっかりと守れている」
――改めて、サウサンプトンとはどんなチーム?
「若いチームで、向上心が強い。それでいて、温かい雰囲気を持ったクラブだね。僕が求めていた全てがここにある」
取材・文:松澤浩三
Toby ALDERWEIRELD
トビー・アルデルワイレルド
1989年3月2日生まれ、ベルギー・アントワープ出身。15歳でアヤックスの下部組織に入団し、2008-09シーズンにプロデビュー。CBと右SBを遜色なくこなす守備力と正確なパス能力を武器に、2010-11シーズンからアヤックスのリーグ3連覇に貢献すると、13-14シーズンに移籍したアトレティコ・マドリーでもリーグ優勝を経験した。U-15からベルギーの年代別代表に名を連ね、09年5月29日のチリ戦でA代表デビュー。ブラジル・ワールドカップでは4試合に出場し、ベスト8進出に貢献した。この夏、A・マドリーからレンタルでサウサンプトンに移籍。
「クーマン監督ととてもいい話ができたんだ。今シーズンは継続的にプレーすることが、僕にとっては非常に重要だった。あまり出番がなかったアトレティコ・マドリーでの状況を解決するためのオプションを、ガッファー(監督の俗称)が提供してくれたんだ。それにプレミアリーグは世界の最高峰だ。そんな場所で自分を試してみたかった。クーマンの志向は自分のプレースタイルに適しているし、サウサンプトンに来られてとてもハッピーだよ」
――クーマンスの志向とは?
「一言で言えばパスサッカー。フェイエノールトでも素晴らしい功績を残しているでしょ。そんな監督の下でなら、サッカー選手としても、人間としても成長できると思ったんだ」
――それでも、アトレティコのようなビッグチームを離れる決断は簡単ではなかったでしょ?
「たしかに、アトレティコでもハッピーだった。出場機会もまったくないわけではなかったし。でも、もっともっとプレーしたかった。ピッチに立って、自分の力を存分に発揮したかったんだ。そんなところにサウサンプトンから話があって、さっきも言ったとおり、ロナウド(クーマン監督)とじっくりと話ができた。新しい選手が多くて、しっかりとしたサッカーをするつもりだと聞いて、二つ返事で答えたよ。レンタル移籍だけど、ここまでは思い通りの展開だ」
――サウサンプトンについて知っていたことは?
「正直あまり知らなかった(笑)。アヤックス時代に二度、フレンドリーで対戦したことがあったくらい。でもクーマン監督が就任して、ペッレやタディッチが加わったことも、決断を後押ししてくれた」
――リーガ・エスパニョーラとプレミアリーグの違いは?
「こっちはやっぱりパワー重視だね。で、プレミアのほうが多種多様かな。しっかりボールをつないでサッカーをするチームがあれば、守備を重きに置いた堅守速攻のチームがある。リーガは、よりテクニカルだ。どのチームにもスキルフルな選手が揃っていて、リーグ全体のレベルは間違いなく高い。どっちも経験できた自分は、恵まれていると思う。移籍して最初の数試合は難しかったけど、もう慣れてきたし、自信もついた。うん、プレミアは大好きだよ」
――ピーター・クラウチ(ストークのFWで身長は201センチ)のような長身選手はリーガにはいなかったはず。そういう選手と対戦して、戸惑いはなかった?
「リーガにも大きな選手はいたよ。数は少なかったけど。ただ、たしかにリーガはテクニックとスピードが優れている。1対1というより、チームでしっかりと対応することが重要だった。もっとも、それはここでも同じ。で、サウサンプトンはそれができているから、難しいFWに対してもしっかりと守れている」
――改めて、サウサンプトンとはどんなチーム?
「若いチームで、向上心が強い。それでいて、温かい雰囲気を持ったクラブだね。僕が求めていた全てがここにある」
取材・文:松澤浩三
Toby ALDERWEIRELD
トビー・アルデルワイレルド
1989年3月2日生まれ、ベルギー・アントワープ出身。15歳でアヤックスの下部組織に入団し、2008-09シーズンにプロデビュー。CBと右SBを遜色なくこなす守備力と正確なパス能力を武器に、2010-11シーズンからアヤックスのリーグ3連覇に貢献すると、13-14シーズンに移籍したアトレティコ・マドリーでもリーグ優勝を経験した。U-15からベルギーの年代別代表に名を連ね、09年5月29日のチリ戦でA代表デビュー。ブラジル・ワールドカップでは4試合に出場し、ベスト8進出に貢献した。この夏、A・マドリーからレンタルでサウサンプトンに移籍。