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【インタビュー】トビー・アルデルワイレルド 「吉田麻也のライバル」が語るサウサンプトン好調の理由

カテゴリ:ワールド

松澤浩三

2014年11月28日

「ジョゼとは初日からしっくりきていたんだ」

違和感なくチームに溶け込み、堅守を支えるアルデルワイレルド。サウサンプトン躍進の、文字通りの原動力だ。 (C) Getty Images

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 プレミアリーグで驚きの快進撃を見せているサウサンプトン。並み居る強豪クラブを抑え、12節終了現在で2位につけている。この大躍進の原動力が12試合でわずか6失点の守備陣で、その一翼を担っているのが、ベルギー代表のトビー・アルデルワイレルドだ。
 
 移籍期限の最終日に加入したアルデルワイレルドは、即座にチームにフィット。吉田麻也からCBのレギュラーの座を奪うと、ジョゼ・フォンテと強固なパートナーシップを築き、堅守を支えている。
 
 そんなアルデルワイレルドが、サウサンプトンの好調の理由を語ったインタビューをお届けしよう。
 
――◆――◆――
 
――トビー、チームは絶好調だね(12節を終え8勝2分け2敗で2位)。なかでも、君を含めた守備陣が素晴らしい。堅固なディフェンスで勝利を重ねている。
 
「タフなチームを相手に難しい試合をしながら、よく踏ん張って結果を出せている。例えば、9節のストーク戦(1-0)。前半はボールをキープして良いサッカーができたけど、後半はそれを続けられなかった。でも、チーム全体がハードワークをこなして、相手に危険な場面を作らせなかった。クリーンシート(無失点)で勝利をモノにして、さらなる自信につながった」
 
――その翌節のレスター戦も無失点で、4連続完封勝利を達成した(12節のアストン・ビラ戦は5試合ぶりに失点を許して1-1の引き分け)。
 
「素晴らしいね! 我慢比べのような試合で簡単ではなかったけど、根負けせずに踏ん張れた。枠内シュートを許したのは、89分の1本だけ。僕らの守備はほぼ完璧だった。前線は前線でしっかりと仕事をしてくれる。勝利を重ねられてよかった」
 
――8節のサンダーランド戦のように、毎試合8-0の大勝とはいかないけど、DFとしては完封勝利を続けているいまの状況に満足しているでしょ?
 
「とてもハッピーだよ。ただ、これに満足せず、気を引き締めて一つひとつの試合に臨むだけさ」
 
――昨シーズンのサウサンプトンは守備がいまひとつだったけど、今シーズンはここまでリーグ最少失点(12試合でわずか6失点)。君とジョゼ・フォンテのコンビネーションも良好だ。
 
「たしかに良い関係を築けている。ジョゼも好調で、ハイレベルのパフォーマンスを維持しているよね。ただ、最少失点はチーム全体で良い守備ができているからこそ。ジョゼは、つねにハードなディフェンスでチームを引っ張ってくれる。勝利だけを目指し、リーダーとしてチームを鼓舞してくれるんだ。心強いよ」
 
――コンビネーションは試合を重ねるごとに良くなる一方だ。
 
「実は初日からしっくりきていたんだ。お互いによく言葉を交わすし、ロッカールームでもピッチ上でも、よく話をする。でも、ジョゼだけじゃない。ライアン(バートランド)とナサニエル(クライン)の両サイドバック、モルガン(シュネデルラン)やヴィクター(ワニヤマ)のセントラルMF、みんながハードワークをして、守備から攻撃まですべてに貢献している。いわゆる全員守備・全員攻撃ができているから、この好調があるんだ」
 
――CBは吉田麻也、フロリン・ガルドスという競争相手がいる。いい刺激になっているはずだ。
 
「もちろん! 麻也もフロリンも優秀なDFだ。当然、うかうかしていられないし、ベンチのメンバーはいつ出番が回ってきてもいいように、つねに準備を整えている。こうした競争はほかのポジションでも同じ。レスター戦では、途中出場のシェーン(ロング)がスーパーゴールを2つ決めて、チームを勝利に導いた。その前のストーク戦では、サディオ(マネ)が同じように途中出場から決勝ゴールを奪った。みんなが切磋琢磨して、チームに貢献する。ピッチの11人だけじゃなく、チーム全員で戦っているから、勝てるんだ」
 
――それでも、ここまでの好スタートは予想していなかったんじゃない?
 
「正直ね(笑)。でも、サウサンプトンが良いチームだってことは分かっていたよ。一生懸命練習に取り組み、試合で勝点を重ねる。とても良い環境だよ」
 

アルデルワイレルドにレギュラーを奪われた形の吉田。巻き返しはあるのか。 (C) Getty Images

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