レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第52回・ロイ・キーン(元マンチェスター・U & アイルランド代表)

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ワールド

2019年09月05日

対立ばかりが続いた代表チームでのキャリア

クラブでは全てのタイトルを勝ち取ったキーンだが、代表ではW杯に一度出場するのみに終わった。自分にも他人にも厳しさを求める彼と母国サッカー協会の間には、常に溝が存在したようだ。 (C) Getty Images

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 マンチェスター・Uで多くの栄光に浴したキーンだが、彼のキャリアを語る上で、アイルランド代表の緑のユニホームを身に纏っての激闘を忘れることはできない。

 ただ、それは争いの歴史でもあった。各年代の代表チームを経て、U-21代表に昇格した時、彼は早くもチーム上層部の姿勢に疑問を抱き、91年にA代表への招集を受けた際、一度はこれを拒否している。

 それでも、ノッティンガム・フォレストでの活躍によって、ジャッキー・チャールトン代表監督から再びオファーを受け、91年5月22日の親善試合チリ戦でA代表デビューを飾った。

 イングランド代表として66年ワールドカップで栄光のメンバーの一員となった名将の下でも、キーンはレギュラーポジションを獲得したが、前述の招集拒否の際に「断るなら、二度と代表には呼ばない」と通達されたという経緯もあって、クラブでのような信頼関係はなかなか構築できないでいた。

 当時のアイルランドといえば、堅守を軸に、攻撃ではパワーとスピード、そして運動量で相手を凌駕し、88年EURO(初のメジャーイベントながら初戦でイングランドを下す)、90年W杯(ベスト8)と、大舞台で結果を残していたが、テクニックに秀でていたキーンは、このスタイルを好まなかったという。

 指揮官と反目し合い、アメリカ遠征ではチームメイトと飲みに出かけて宿舎への帰りが遅くなったことを咎められ、帰国を命じられたりもしたが、94年夏には再びアメリカの大地に立つ。

 初めてのW杯に出場したキーンは、中盤でハードワークを見せながら、チームで数少ない、テクニックでアクセントをつけられる存在としても期待され、本大会の初戦では優勝候補イタリア相手のジャイアントキリング達成に貢献した。

アイルランドは、次戦でメキシコに敗れるも、最終戦ではノルウェーの猛攻をしのぎ切り、2位で決勝トーナメント進出。ラウンド16のオランダ戦では、前半のうちに2点を失い、終盤に相手が疲れたところで攻勢に転じたものの、ゴールを奪うことはできずに終戦を迎えた。

キーンは4試合フル出場を果たし、高い評価を得たものの、チームが前大会の成績を上回れなかったことや、その戦いぶりに納得できなかったこともあって、全く満足できなかったという。

 その後、EUROの2大会、怪我でほとんど参加できなかった98年W杯と、続けて予選敗退を喫した後、2002年、日韓開催のW杯でアイルランドは久々に大舞台に立つ。円熟味を増していたキーンも、99年に自らの決勝ゴールでマンチェスター・Uを世界の頂点に導いた、思い出の地である日本に、キャプテンとして到来するはずだった。

 ところが大会直前、サッカー協会が環境的に全く相応しくないサイパンをキャンプ地に選んだことにキーンは異を唱えた。行きの飛行機で、選手がエコノミー席、協会役員がビジネス席だったことも、彼を大いに怒らせていた。

 そして、スタッフとの口論、選手同士の諍いを経て、ミック・マッカーシー監督とも対立。チームメイトらの前で釈明・謝罪するよう強要した指揮官に対して激高し、帰国を命じられた。「マッカーシーが監督でいる限り、二度と代表でプレーしない」と言い放ち、キーンは大会前にチームを去った。

 2年後、マッカーシー監督が退任し、ブライアン・カーが後任となったことで、代表復帰を果たしたが、06年W杯予選敗退を喫し、今度こそ本当に緑のユニホームを脱いだ。

 一方、マンチェスター・Uでは、怪我に苦しむ時期が何度もあったものの、前述のようなタイトル尽くしの黄金時代を過ごし、05年にスコットランドのセルティックへ移籍。リーグとカップの二冠を成し遂げて、現役生活に別れを告げた。

 抜群のリーダーシップを有するも、決して優等生ではなく、97年9月に当時リーズ所属のアルフ・インゲ・ハーランドのファウルを受けてシーズンを棒に振ったことを根に持ち、01年4月、マンチェスター・シティの一員だったハーランドの膝めがけて危険なタックルを仕掛け、長期欠場に追い込んでいる。

後年、故意だったことを自伝で明かしたことにより、15万ポンドの罰金と5試合の出場停止を課せられるとともに、大きな批判を浴びることにもなった。

 誰からも好かれるというようなタイプの人間ではなかった。とはいえ、彼がピッチ上で成し遂げた多くの偉業は、間違いなく称賛に値するものであり、ファーガソン監督が言うように、マンチェスター・Uの歴史に永遠に刻まれる偉大な存在である。

 引退後はサンダーランド、イプスウィッチの監督を歴任し、アストン・ビラ、アイルランド代表、ノッティンガムではアシスタントコーチを務めた。コメンテーターとしても活動しており、舌鋒鋭く、ストレートな発言で、今でも健在ぶりをアピールしている。

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