新加入ながら連係面にも不安はない
また他にも、マテウス・サヴィオがペナルティエリア内で舞行龍ジェームズに引き倒された場面はPKの判定が下されてもおかしくはない際どいプレーであり、さらに試合終了間際にもマテウス・サヴィオの鋭いパスが江坂の決定機を演出した。
柏のチャンスの大半は、マテウス・サヴィオが絡んだものだった。試合は1-1の引き分けで終わったものの、得たものは大きい。
「誰かがボールを持った時点で、別の選手はその選手が何を意図しているのかがチーム全体で分かっています。私もクリスをはじめ、タニ、アタル(江坂)と良いコンビネーションを出せる自信があります」(マテウス・サヴィオ)
新加入ながら連係面にも不安はない。ここまで途中出場を中心に7試合に出場。時間に換算すると、わずか235分間の出場ですでに3得点を記録するハイアベレージだ。
リーグ終盤戦を迎え、柏は昇格に向けてスパートを開始する。クリスティアーノ、オルンガと同等か、むしろそれ以上に、マテウス・サヴィオは対戦相手に脅威を与えることになるだろう。
取材・文●鈴木潤(サッカージャーナリスト)