「彼は責任を負わせると、より実力を発揮するんだ」
かつてPSVでプレーした解説者、アーノルド・ブルヒンクは「フローニンヘンのほうからPSVに交渉再開の申し入れがあった」とテレビ番組で明かした。フローニンヘンは移籍金を750万ユーロ(約9億3750万円)にまで譲歩したのだ。1年前の出来事を思い起こすと、堂安の移籍にはなんらかの強い意志が働いたと見るのが妥当だろう。
PSV入団会見の席上で、堂安はこう言った。
「自分の実力は自分が一番分かってるつもりです。それに適したクラブを僕はちゃんと選んでると思う。しっかりとしたステップアップができてると思います」
2018-19シーズンの堂安は、前半戦こそ不振のチームに希望を与えるプレーをみせたが、後半戦は復調したチームとは裏腹にわずか1ゴールに終わった。“良い時期”はあったが、シーズンを通じて“良い1年”を過ごしたわけではない──と評価するのが妥当だろう。
その“良い時期”だけにフォーカスすれば「堂安はPSVで活躍する実力(ないしはポテンシャル)がある」と言えるが、“良い1年”を過ごせなかったことを鑑みると「難しいのではないか」という声も聞こえてくるのは仕方がない。堂安は自身の力で、懐疑的な声を払拭するのみだ。
面白いのは、オランダ国内で「堂安はPSVでセントラルMFとしてプレーできるのではないか」という議論があることだ。9月1日のテレビ番組でも「PSVはアタッカー陣が豊富。一方でセントラルMFがRKC戦でも良くなかった。堂安をそこでプレーさせる手もある」「だけど、やっぱり彼は右から仕掛けさせるプレーが活きるよね」といったやりとりがあった。今後、堂安をウォッチしていくで、頭の片隅に入れておきたいトピックだ。
PSV入団会見の席上で、堂安はこう言った。
「自分の実力は自分が一番分かってるつもりです。それに適したクラブを僕はちゃんと選んでると思う。しっかりとしたステップアップができてると思います」
2018-19シーズンの堂安は、前半戦こそ不振のチームに希望を与えるプレーをみせたが、後半戦は復調したチームとは裏腹にわずか1ゴールに終わった。“良い時期”はあったが、シーズンを通じて“良い1年”を過ごしたわけではない──と評価するのが妥当だろう。
その“良い時期”だけにフォーカスすれば「堂安はPSVで活躍する実力(ないしはポテンシャル)がある」と言えるが、“良い1年”を過ごせなかったことを鑑みると「難しいのではないか」という声も聞こえてくるのは仕方がない。堂安は自身の力で、懐疑的な声を払拭するのみだ。
面白いのは、オランダ国内で「堂安はPSVでセントラルMFとしてプレーできるのではないか」という議論があることだ。9月1日のテレビ番組でも「PSVはアタッカー陣が豊富。一方でセントラルMFがRKC戦でも良くなかった。堂安をそこでプレーさせる手もある」「だけど、やっぱり彼は右から仕掛けさせるプレーが活きるよね」といったやりとりがあった。今後、堂安をウォッチしていくで、頭の片隅に入れておきたいトピックだ。
8月10日のトゥベンテ戦が、堂安律にとってフローニンヘンでの最後のゲームになった。マイク・テ・ウィーリク主将の退場によって前半終了間際からキャプテンマークを巻いた堂安は後半、無の状況からシュートコースを作り出し、強烈な左足の一発を決めた。結局1−3で試合には敗れたが、2人の退場者を出したフローニンヘン・ファンのプライドを守る鮮やかなゴールだった。
フローニンヘンを長年追う記者は後日、こう耳打ちしてくれた。
「キャプテンマークを巻いた堂安のプレーを見たか。彼は責任を負わせると、より実力を発揮するプレーヤーなんだ。わたしたちは彼の英語が上達したことも知っている」
フローニンヘンを長年追う記者は後日、こう耳打ちしてくれた。
「キャプテンマークを巻いた堂安のプレーを見たか。彼は責任を負わせると、より実力を発揮するプレーヤーなんだ。わたしたちは彼の英語が上達したことも知っている」