長友佑都にとって主役に返り咲くための重要な1週間が始まる

カテゴリ:ワールド

マッテオ・ブレガ

2014年11月22日

長友はマンチーニにとって不可欠な選手となるのではないか。

苦しい序盤戦だったが、新体制となり、コンディションも徐々に上向いてきている。再びチームをリードする副キャプテン、長友の勇姿が見られるか。 (C) Getty Images

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 では、マンチーニは長友に対してどう考えているのか。記者会見ではこう答えている。
 
「ユウトは非常に使える選手だ。経験もあり、代表選手でもある」
 
 マンチーニは、どんなタイプの敵にも恐れることなく立ち向かえる、カリスマ性のある選手が好きだ。その点においてユウトは完璧だし、指示をよく聞き、取り入れ、実行する性格は、マンチーニのみならず監督としてはうれしい存在だ。
 
 ポジション的には右サイドだけでなく、必要ならば左でもプレーできる。遠からず、ユウトはマンチーニ・インテルになくてはならない選手となっていくのではないだろうか。
 
 ただ、もう少し守備に対して注意深くなる必要はある。カリアリ戦(軽率なプレーで退場を喫して大敗の原因となった)のような上の空のプレーは厳禁だ。
 
 ふくらはぎの怪我、そしてインフルエンザも治って練習に戻ったユウトを今、インテルのテクニカルスタッフたちはミラノダービーまでにトップコンディションに戻そうと頑張っている。
 
 ジョナタンはやはりふくらはぎの怪我でピッチに戻ってきていなし、ダニーロ・ダンブロージオはチームに合流したばかりだ。ダービーではユウトが右に入り、ドドが左SBを務めるだろう。
 
 ミランのフィリッポ・インザーギ監督がどのような采配を振るうかにもよるが、ダービーではステファン・エル・シャーラウィ、もしくは本田圭佑と対峙するはずだ。
 
 この試合で長友に要求されるのは、彼らにしてやられないような正確で注意深い守備、そして攻撃の場面では右サイドでの連携をスムーズにし、フレディ・グアリンが攻め上がるのをサポートすることだ。
 
 マンチーニは新しい監督だが、ユウトの使い方はよく分かっている。
 
 インテルにとっても、ユウトにとっても、ミラノダービー、ヨーロッパリーグ(計算上はあと勝点1でグループリーグを勝ち抜ける)、そしてオリンピコでのローマ戦と続く、この1週間は重要だ。
 
 これを乗り越えて、初めてマンチーニ政権下での立場が決まる。ユウトに今、カンピオナートの主役に返り咲くチャンスが到来した。
 
文:マッテオ・ブレガ(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙インテル担当記者)
翻訳:利根川晶子
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