掲げるキーワードは『ダイバーシティ』
いま、日本のブラインドサッカーは急速に広まりつつある。TVなど大手メディアへの露出が増え、スポンサーの支援も得られるようになった。数年前ならば世界選手権のような海外の公式戦に出場する時には、選手自身にかなりの出費が強いられたそうだが、近年は2013年、14年と2年連続でフランスへの強化遠征を行なうなど、障がい者スポーツとしては破格の強化プランを実践できている。
日本ブラインドサッカー協会事務局長の松崎英吾氏は「2009~10年辺りが変革期でした」と振り返る。
それ以前は「支援してください」という姿勢で企業を回っていたそうだが、思うような手応えが得られない。障がい者スポーツならば、ほかに車椅子バスケットボールやCPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)もある。視覚支援という面でも、盲導犬の導入のほうが社会的に認知されている。
さらにサッカーチームとしても、JFLや地域リーグにたくさんのクラブがあるなか、「なぜ、ブラインドサッカーでなければならないのか?」という意義を示せなかったのだという。
そこで、ミッションを描き直した。「我々を支援してください」ではなく、「我々と一緒に社会変革を働きかけていきましょう」と。
掲げるキーワードは『ダイバーシティ』(多様性)だ。世の中には性別、国籍、障がいの有無など、様々な個性を持った人々が暮らしている。それらを一概に「ハンディ」と決つけず、それぞれの長所が発揮できる社会にしていこうと。ブラインドサッカーは、目が見えなくても異なる能力を磨くことで、晴眼者と視覚障がい者が同じピッチ上で個性を発揮し合えるスポーツだ。単なる一競技ではなく、社会全体の未来を示すダイバーシティのシンボルとして、ともに歩んでほしい、と。
ブラインドサッカーのスポンサーには外資系企業も多いが、松崎氏は「海外において『ダイバーシティ』は、企業のトップが挨拶で口にするほど大事なキーワードです」と語る。日本ブラインドサッカーは、社会にビッグプロジェクトを提案したのである。
日本ブラインドサッカー協会事務局長の松崎英吾氏は「2009~10年辺りが変革期でした」と振り返る。
それ以前は「支援してください」という姿勢で企業を回っていたそうだが、思うような手応えが得られない。障がい者スポーツならば、ほかに車椅子バスケットボールやCPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)もある。視覚支援という面でも、盲導犬の導入のほうが社会的に認知されている。
さらにサッカーチームとしても、JFLや地域リーグにたくさんのクラブがあるなか、「なぜ、ブラインドサッカーでなければならないのか?」という意義を示せなかったのだという。
そこで、ミッションを描き直した。「我々を支援してください」ではなく、「我々と一緒に社会変革を働きかけていきましょう」と。
掲げるキーワードは『ダイバーシティ』(多様性)だ。世の中には性別、国籍、障がいの有無など、様々な個性を持った人々が暮らしている。それらを一概に「ハンディ」と決つけず、それぞれの長所が発揮できる社会にしていこうと。ブラインドサッカーは、目が見えなくても異なる能力を磨くことで、晴眼者と視覚障がい者が同じピッチ上で個性を発揮し合えるスポーツだ。単なる一競技ではなく、社会全体の未来を示すダイバーシティのシンボルとして、ともに歩んでほしい、と。
ブラインドサッカーのスポンサーには外資系企業も多いが、松崎氏は「海外において『ダイバーシティ』は、企業のトップが挨拶で口にするほど大事なキーワードです」と語る。日本ブラインドサッカーは、社会にビッグプロジェクトを提案したのである。