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「戦術を動かすのは選手」――なぜ「バルサ化」は成功しないのか【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年07月29日

なぜバルサの攻撃サッカーは機能するのか?

攻撃サッカーには、ピケ(左)のように不利な状況でも守り切れるDFが不可欠だ。(C)Getty Images

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 サッカーは攻守一体である。攻撃に重点を置き、そこが上手くはまったら、優位に戦える。しかし攻撃の隙を突かれ、脆弱な守りを狙われたら、窮地に陥る。
 
 攻撃サッカーの泣き所だ。
 
 そこでバルサはオートマチズムを高め続けた。その洗練のなか、リオネル・メッシのような傑出した選手を輩出。その圧倒的な攻撃力によって、相手を殲滅することができた。よしんば奪われても、そこを攻撃再開地点にするようなプレッシングも作り上げている。
 
 一方で守備に回っても、カルレス・プジョール、ジェラール・ピケのように不利な状況でも守りきれるディフェンダーを擁している。
 
 スタイルの確立には、完璧性が求められる。理想は理想であって、現実を踏まえた上で、着地点を探すしかない。そのとき、ピッチで戦術を動かすのはプレーヤーなのだ。
 
文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
 
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