「1週間前ならF・マリノスに残る決断を」そう心境を語った飯倉大樹の真意は?

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年07月29日

神戸では、川崎、FC東京、鹿島を「全部叩き潰す!」

最後の勇姿となったシティ戦は75分から途中出場。「プレーしている時もずっと、あと何分で終わっちまうんだとか」考えながら、ピッチに立っていた。(C)SOCCER DIGEST

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 大きな花束と、自分のプレー写真が納まった額縁を手にして「引退じゃないんだから!」と飯倉は笑顔を見せる。まだ後ろ髪を引かれる想いでいるかもしれないが、新しいチャレンジに意欲を燃やしている。
 
「ここにいようと思えば、いることはできた。なんの不満もないしね。それでも出ていくことを決めたのは、引退した時に、チャレンジしなかったことを後悔するかしないか、みたいな部分だと思う。
 
 人生ってやっぱり、きついほうが楽しいしね。ユース時代を振り返っても、きつい練習をしていた時のほうが思い出に残っているし。そう考えると、引退して自分のキャリアを思い返した時、今ってもしかしたら“空白”になっちゃいそうな気がして。
 
 あの時は苦しかった、でも楽しかったって。サッカー人生もそうしたい。すごく迷ったけど、最後は移籍しようと。みんなにその背中を押してもらった」
 
 神戸ではまた一からレギュラー争いが待ち受けているが、シティ戦後のセレモニーで、飯倉は新天地での活躍を誓った。
 
「今年、本当にF・マリノスには優勝してもらいたい。F・マリノスの優勝のために、神戸の勝利のために、残りのリーグ戦、神戸では、フロンターレ、東京、あと……鹿島! 全部叩き潰して、F・マリノス、頑張ってみんなで優勝しましょう!」
 
 横浜のリーグ制覇のために、ライバルとなりそうなクラブに勝利して、愛すべき“古巣”のタイトル奪取をサポートする。そう宣言した“ヴィッセル神戸の飯倉”は「今年だけです」と、茶目っ気たっぷりに付け足した。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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