「ライバルがいるのは上手くなれるチャンス。ずっと競争してきたから今の自分がある」
国体では経験しているが、徳島市立では初めての全国大会となった。しかし、緊張はなく「いつも通りにやれば良いと思っていた」。ピッチに入った直後に後半終了の笛が鳴ったため、一度もボールに触れずにPK戦に挑むことになったが、「練習でもPKは止められていたので自信はあったし、準備はしていた。気持ちが高ぶりすぎると相手のキックより前に動いて決められる危険性もあるので、心をリセットした状態で、最後まで相手の動きを見ようと意識していた」。
徳島市立のキッカー全員が成功したのに対し、佐賀北は一人目のキックがポストに直撃。米田は一度も止めることはできなかったが、4本中3本のコースを的中させたのは難しい状況でも万全の準備を怠らなかったからだろう。
入学してからは怪我で出遅れたこともあり、1年目からAチームに絡む中川を羨む気持ちもあった。昨年は選手権予選の準々決勝まではスタメンで試合に出ながら、準決勝以降は中川にその座を譲ったため、サッカーが嫌になりそうな時期もあったという。ただ、中川には感謝もしている。
「ライバルがいるのは上手くなれるチャンス。真のプレーを見て自分の足りない所を探して、技術を奪っていこうって考えながら頑張ってきた。ずっと競争してきたから、今の自分がある」
2回戦以降もふたりのライバル関係は続いていく。米田がスタメンを奪う可能性も十分にあるだろう。徳島市立の勝敗と共にひとつのポジションを巡る争いにも注目してほしい。
取材・文●森田将義(サッカーライター)
徳島市立のキッカー全員が成功したのに対し、佐賀北は一人目のキックがポストに直撃。米田は一度も止めることはできなかったが、4本中3本のコースを的中させたのは難しい状況でも万全の準備を怠らなかったからだろう。
入学してからは怪我で出遅れたこともあり、1年目からAチームに絡む中川を羨む気持ちもあった。昨年は選手権予選の準々決勝まではスタメンで試合に出ながら、準決勝以降は中川にその座を譲ったため、サッカーが嫌になりそうな時期もあったという。ただ、中川には感謝もしている。
「ライバルがいるのは上手くなれるチャンス。真のプレーを見て自分の足りない所を探して、技術を奪っていこうって考えながら頑張ってきた。ずっと競争してきたから、今の自分がある」
2回戦以降もふたりのライバル関係は続いていく。米田がスタメンを奪う可能性も十分にあるだろう。徳島市立の勝敗と共にひとつのポジションを巡る争いにも注目してほしい。
取材・文●森田将義(サッカーライター)