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【現地発】日本の久保建英&安部裕葵フィーバーとの温度差。スペインのメディアやファンは「トップ昇格」の現実を分かっている

カテゴリ:海外日本人

山本美智子

2019年07月23日

「相応しいと判断されたからここにいる」

21日のバイエルン戦で実戦デビューを飾った久保。小さくないインパクトを残した。(C)Getty Images

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 久保と安部、とりわけ前者が日本人初のトップチーム昇格を果たすのではないか、という声があちこちからあがっている。もちろん、それが最大の目標になるのだが、マドリーとバルサのBチームが属している2部B(実質3部)とラ・リーガの1部には、大きな隔たりがあることも忘れてはならない。
 
「世界でいちばん高い壁は、プロとアマチュアの壁だ」という言葉があるように。アマチュアやセミプロの選手も少なくない2部Bは、1部とは大きな差がある。会場となるのは、天然芝のグランドばかりではない。汚いタックルも日常茶飯事だ。そんな過酷な環境で、負傷をせずに、結果を出して初めて、次のステップが開かれる。
 
 現地メディアも、その過酷さがわかっているからこそ、ふたりに関して、過熱な報道は行なっていないし、ファンも過剰な期待はしていない。
 
 例えば、昨夏のプレシーズンマッチで鮮烈なインパクトを残し、「イニエスタの後継者」と持て囃され、トップデビューを飾ったリキ・プッチも、新シーズンはバルサBのキャプテンに任命され、現時点ではトップチームには登録されていない。
 
 もっとも、この現実をいちばん肌で実感しているのは、本人たちだろう。日本メディアの“はしゃぎっぷり”とは対照的に、ふたりは冷静さを保っている。個人的には、その振る舞いに期待が持てる。要求されているのは、結局、ピッチで結果が出せるかどうか。そして、それが何よりも難しいのだ。
 
「トップチームでやれるかは、わからない。だが、バルサBでやれる実力があるから、アベはここにいる」と、バルサBのガルシア・ピミエンタ監督は語った。この言葉は、久保にも当てはまるだろう。18歳の選手がトップチームに所属できないという法律など、存在しないのだから。
 
 相応しいという判断があったからこそ、ふたりには、マドリーとバルサという新たな場所が与えられた。そして、プレーするのはおそらくBチームだ。そこが本当に、実力に適した場所なのか。それこそが、久保と安部が証明していかなければならないミッションだ。
 
文●山本美智子
 
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