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【選手権予選】千葉代表は市立船橋か流経大柏か 全国トップクラスの対決を面白くする強烈な“ライバル意識”

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2014年11月13日

今季の対戦は市船の1勝1分けも、流経が簡単に引き下がるはずはない。

流経大柏を率いる本田裕一郎監督。昨年はプレミアリーグ制覇を達成。選手権は4年ぶりの全国出場を狙う。(C) SOCCER DIGEST

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 その間、頭角を現わしたのが私立の流経大柏だ。2000年に本田監督が就任してからメキメキと力を付け、全国から選手が集まる強豪へと成長していった。特に2007年度は印象的で、3年生に大前元紀(清水)、2年生に現日本代表の田口泰士(名古屋)を擁し、Jユースを蹴散らして全日本ユース高円宮杯(現在のプレミアリーグの前身)を制覇。さらに同年度の第86回高校選手権も制して全国2冠を達成してインパクトを残した。
 
 強烈なプレッシングと運動量、テンポの速いパスサッカーの中で個人技が輝きを放つサッカーは、Jユース関係者も無視できないほどで、多くのチームに衝撃を与えた。この頃から流経大柏は「高体連の雄」と呼ばれ、タレントに勝るJユースに対抗する高校勢の代表格として存在感を強めていった。高校選手権でも市立船橋の成績を上回るようになり、千葉県の勢力図は変わったかのように思われた。
 
 ところが、近年は再び市立船橋が力を盛り返し始めている。石渡監督の後を受けて指揮官に就任したのは、布氏の教え子である朝岡隆蔵監督だ。3年前、就任したその年にいきなり高校選手権で全国優勝を果たして、勝負強い市立船橋の復活を印象付けた。

市立船橋の指揮を執る朝岡隆蔵監督。2年連続の千葉制覇、そして3年ぶりの選手権制覇を狙う。(C) SOCCER DIGEST

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「市立船橋に負けていい試合はない」とプライドの復活を前面に押し出し、立ち位置を逆転していた流経大柏を猛烈に追い上げた。昨季はインターハイ優勝というタイトル獲得を果たしただけでなく、インターハイ予選、インターハイ決勝、選手権予選と全国的に評判の高かった流経大柏を3度も倒すという強烈なアピールに成功。
 
 さらに、プリンスリーグ関東からプレミアリーグに昇格。所属リーグでも流経大柏に肩を並べて「ひけを取るところなど何もない」と言わんばかりの成績を残した。
 
 今季も市立船橋がリーグ戦で1勝1分けと分の良い対戦成績を残しているが、リベンジに燃える流経大柏がライバルの2年連続全国出場をすんなりと許すとは思えない。磐田入団内定のGK志村滉を中心とした堅守を持ち味とする市立船橋と、J1クラブ入団濃厚のDF小川諒也がサイドアタックを繰り出す流経大柏。
 
 両チームの対決は、今季も見応え十分だ。長い年月をかけて切磋琢磨し、ともに全国トップクラスの成績を残し続ける最大のライバル対決。千葉県代表の座を勝ち取り、全国に打って出るのは、果たしてどちらか。
 
文:平野貴也(フリーライター)
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