「左のほうが、相手と身体がぶつけやすい」
韓国サッカー界の期待を背負うアタッカーは、今春にFC東京に入団。昨年夏のアジア大会でU-23韓国代表の一員として金メダルに輝き(よって兵役を免除)、その直後にパウロ・ベント監督が率いる韓国代表に初招集された。すでに国際Aマッチ6試合に出場しており、母国で将来を嘱望される選手のひとりだ。
とはいえ、新天地のFC東京ではベンチスタートが続いた。第6節の清水エスパルス戦でJ1初ゴールを記録したものの、リーグ戦ではスーパーサブの域を脱しない。
そんななか、第16節のベガルタ仙台戦で初先発を飾る。コパ・アメリカ参戦中の久保建英に代わるサイドアタッカーとして白羽の矢が立ったのだ。そして続く第17節の横浜F・マリノスでは、右サイドから左サイドに配置転換され、水を得た魚のごとく躍動して1ゴールをマーク。その勢いを、G大阪戦に持ち込んだ格好だ。
長谷川健太監督は、左サイドへの配置に至った経緯をこう説明した。
「右よりも左のほうがやりやすい、というのは本人からも聞いていました。ただチーム事情的に、タケフサが抜けたあと、まずは右サイドにすんなり入ってくれればというのがあって。決して悪くはなかったんだけど、タメが少しできなかったりとかがあったので、左に置いたほうが彼の良さが出るだろうと。前節(横浜戦)、ああやって得点を挙げたのが非常に大きな自信になったのでしょう。もともと韓国代表に選ばれるくらい力のある選手。ここからさらにパワーアップしてくれればと期待しています」
当のナ・サンホも、左サイドでのプレーは大歓迎だった。「左サイドのほうが、自分としては楽だし、よりうまくやれると思う。なんというか、相手DFと身体がぶつけやすいんですよ。習慣的な部分で、僕のなかに根付いているかもしれない」と力説する。
とはいえ、新天地のFC東京ではベンチスタートが続いた。第6節の清水エスパルス戦でJ1初ゴールを記録したものの、リーグ戦ではスーパーサブの域を脱しない。
そんななか、第16節のベガルタ仙台戦で初先発を飾る。コパ・アメリカ参戦中の久保建英に代わるサイドアタッカーとして白羽の矢が立ったのだ。そして続く第17節の横浜F・マリノスでは、右サイドから左サイドに配置転換され、水を得た魚のごとく躍動して1ゴールをマーク。その勢いを、G大阪戦に持ち込んだ格好だ。
長谷川健太監督は、左サイドへの配置に至った経緯をこう説明した。
「右よりも左のほうがやりやすい、というのは本人からも聞いていました。ただチーム事情的に、タケフサが抜けたあと、まずは右サイドにすんなり入ってくれればというのがあって。決して悪くはなかったんだけど、タメが少しできなかったりとかがあったので、左に置いたほうが彼の良さが出るだろうと。前節(横浜戦)、ああやって得点を挙げたのが非常に大きな自信になったのでしょう。もともと韓国代表に選ばれるくらい力のある選手。ここからさらにパワーアップしてくれればと期待しています」
当のナ・サンホも、左サイドでのプレーは大歓迎だった。「左サイドのほうが、自分としては楽だし、よりうまくやれると思う。なんというか、相手DFと身体がぶつけやすいんですよ。習慣的な部分で、僕のなかに根付いているかもしれない」と力説する。
ただ、周囲から「久保の代役」と見られていることについては、はっきりと私見を述べた。
「僕としては、久保選手の代役という意識ではやっていない。彼がいるなかでも、自分なりの力をプレーで証明してきた。いま久保選手がいなくなって、自分が試合に出ているのは確かです。遜色なくチーム力を上げていかなければいけないという、そうした強い想いではいます」
Jリーグの水にも慣れ、いよいよ本格化の気配が漂うナ・サンホ。非凡なドリブルセンスに加えて、一発で局面を変える右足のクロスも兼備している。首位チームを支える、大きな武器となっていきそうだ。
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
「僕としては、久保選手の代役という意識ではやっていない。彼がいるなかでも、自分なりの力をプレーで証明してきた。いま久保選手がいなくなって、自分が試合に出ているのは確かです。遜色なくチーム力を上げていかなければいけないという、そうした強い想いではいます」
Jリーグの水にも慣れ、いよいよ本格化の気配が漂うナ・サンホ。非凡なドリブルセンスに加えて、一発で局面を変える右足のクロスも兼備している。首位チームを支える、大きな武器となっていきそうだ。
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)