コロンビアvsチリでは、サッカーを追求する選手の間にテクノロジーと戦うレフェリーの姿が目立った
アルゼンチンはベネズエラより動きもなく、メッシもアグエロもディ・マリアもクラブの時の方が輝いて見える。ベネズエラは上手い選手も多く、アルゼンチンを倒すんだという強い意志を感じたが、アルゼンチンはそのベネズエラに圧倒的な力で勝ったわけではなかった。
一方ブラジルは決定機を作り、パラグアイが退場で減ったにもかかわらず、ゲームを90分で終わらせられずにPK戦に持ち込まれた。まさかの敗退の危機に追い込まれた感が漂ったが、なんとかPK戦を制した。
片やウルグアイはペルーに粘られ、2度ネットを揺らしたものの、そのたびにVARで取り消された。そのうえPK戦では一番手のスアレスがGKに防がれ、後の選手がお互いに入れてウルグアイは敗退。チリ代表との違いが出た。
ペルーはブラジルに0-5という恥ずかしい試合をしながらも勝点4でグループリーグを突破。ウルグアイからの勝利は僕の中では唯一の番狂わせだ。
今回のコパ・アメリカを見ても分かるが、ワールドカップの南米予選も簡単ではないなと感じている。とりわけ、2試合観戦したコロンビア代表はタレントもいるが、チームとしても良かった。チリ戦はチリがコロンビアを上回ったが、今後、注目していきたいと思うチームだ。
ベスト4は、7月2日にベロオリゾンテでブラジルvsアルゼンチンが、同3日にポルト・アレグレでチリvsペルーが行なわれるが、大会のエンディングはどんなドラマが待ち構えているのだろうか?
正直、テクノロジーの導入に伴って、南米特有の悪い部分が露見している。
一方ブラジルは決定機を作り、パラグアイが退場で減ったにもかかわらず、ゲームを90分で終わらせられずにPK戦に持ち込まれた。まさかの敗退の危機に追い込まれた感が漂ったが、なんとかPK戦を制した。
片やウルグアイはペルーに粘られ、2度ネットを揺らしたものの、そのたびにVARで取り消された。そのうえPK戦では一番手のスアレスがGKに防がれ、後の選手がお互いに入れてウルグアイは敗退。チリ代表との違いが出た。
ペルーはブラジルに0-5という恥ずかしい試合をしながらも勝点4でグループリーグを突破。ウルグアイからの勝利は僕の中では唯一の番狂わせだ。
今回のコパ・アメリカを見ても分かるが、ワールドカップの南米予選も簡単ではないなと感じている。とりわけ、2試合観戦したコロンビア代表はタレントもいるが、チームとしても良かった。チリ戦はチリがコロンビアを上回ったが、今後、注目していきたいと思うチームだ。
ベスト4は、7月2日にベロオリゾンテでブラジルvsアルゼンチンが、同3日にポルト・アレグレでチリvsペルーが行なわれるが、大会のエンディングはどんなドラマが待ち構えているのだろうか?
正直、テクノロジーの導入に伴って、南米特有の悪い部分が露見している。
日本ではあまり見られなくなったレフェリーを囲むことや、必要以上の抗議であったり、簡単に倒れたり、ゲームが止まる時間が長くなったりと、テクノロジーが悪い習慣を呼び戻してしまったように思う。
「簡単に倒れてビデオを見てよ!?」
そうしたあからさまな姿勢は魅力的とは言えないが、一連の流れのなかで取られるファウルの基準と、映像でその瞬間だけを切り取って確認するファウルの基準は少し違う。VARをチェックするレフェリーの動きを皆が待つという緊張感が好きか、嫌いかは自由だが、ただしコロンビアvsチリの試合では、倒れない選手が多く、サッカーを追求する選手の間に、テクノロジーと戦うレフェリーの姿が目立った。そして、待つ時間をしらけている選手がいた。
コパ・アメリカはここからがタイトルを取るための本番だ。ブラジルが敗退すれば、コパ・アメリカは終わる? 大会前は期待をしていない雰囲気を出していた人たちも勝てば変わってくる。
まだまだ、コパ・アメリカを楽しみたいと思う。
2019年6月29日
三浦泰年
「簡単に倒れてビデオを見てよ!?」
そうしたあからさまな姿勢は魅力的とは言えないが、一連の流れのなかで取られるファウルの基準と、映像でその瞬間だけを切り取って確認するファウルの基準は少し違う。VARをチェックするレフェリーの動きを皆が待つという緊張感が好きか、嫌いかは自由だが、ただしコロンビアvsチリの試合では、倒れない選手が多く、サッカーを追求する選手の間に、テクノロジーと戦うレフェリーの姿が目立った。そして、待つ時間をしらけている選手がいた。
コパ・アメリカはここからがタイトルを取るための本番だ。ブラジルが敗退すれば、コパ・アメリカは終わる? 大会前は期待をしていない雰囲気を出していた人たちも勝てば変わってくる。
まだまだ、コパ・アメリカを楽しみたいと思う。
2019年6月29日
三浦泰年