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【三浦泰年の情熱地泰】コパ・アメリカ編|久々に堪能したセレソンの“ショー”パフォーマンス!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年06月24日

ブラジルはいろんなブランドの宝石が並んでいるようなチーム

ブラジル対ペルー戦を現地観戦。5得点のゴールショーを堪能!

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「セレソン ブラジル サッカーショー」を見た。コリンチャンスのホーム「アリーナ・ド・コリンチャンス」で、生でブラジル代表の良い試合を観戦できた。
 
 開幕戦も生観戦したが、どこか物足りなく、少し批判的になっていた自分も周りも、この試合でスッキリしたというのが正直な気持ちだ。
 
 2戦目のベネズエラ戦がスコアレスだったことから2位以内で突破するには最低でも引き分け、1位突破は勝利が必要だった。
 
「ショー」のような試合は82年、ジーコ、ソクラテス、トニーニョ・セレーゾ、ファルカンによる「黄金のカルテット」が活躍した時代が象徴的だ。90年代から2002年日韓ワールドカップ優勝にかけて「ブラジルには勝てない」と他国がシャカリキになっていた時代も強く魅力的なブラジル代表は見ることができていたが、ここ最近は「ショー」を感じる試合は少なくなっていただけに、僕自身もこれがブラジルのサッカーだ!と誇らしい気持ちになった。
 
 もちろんこの後、1位突破後の決勝トーナメントが大事なのだが…
 
 ブラジル代表はオールスターだ。オールスターゲームというのは上手い、人気のある選手同士が戦うので上手いがチームとしては難しい。
 
 ブラジルはいろんなブランドの宝石が並んでいるようなチームだ。宝石であれば「綺麗だな~」だけで良いが、サッカーはその輝く宝石がまとまり、ひとつのより輝く宝石にならないといけない。
 
 大きなクラブに所属する、富と名誉を持ったビッグネームの選手一人ひとりがまとまらなくてはならない。ヨーロッパに並ぶ宝石が南米のウインドーの中で皆を認めさせるプレーをしなければならない。
 
 簡単なようだが難しい。もちろんチームをまとめるのが監督であり、チームを支え関わる人間がいる。それが国民、サポーターなのである。昨日のサッカーであれば国民も満足だろう。そうなれた理由を僕なりに分析してみた。
 
 ひとつはサンパウロにあるアリーナ・ド・コリンチャンスの雰囲気だ。決して試合前は快適な雰囲気ではなかった。
 
 サンパウロで一番人気のあるコリンチャンスのスタジアムでもあり、コリンチャンスファンが「コリンチャンス」と大声で叫ぶ。
 
 ブラジル代表にはコリンチャンスの選手がひとり選ばれているが先発にはいない。友人に「今日、アリーナコリンチャンスに試合を見に行くんだよ」と言うと「何の試合だ?」と言うくらいだ。「セレソン?」僕はクラブしか興味はないと言っていた。
 
 ブラジルファンも少し代表離れしているのか? と思われる空気を感じた。国歌斉唱ではペルーサポーターがブラジル国歌に近いボリュームで歌い上げる。黄色のサポーターの間に白に赤の斜めのラインが入ったユニホームがスタンドに映える。
 
 試合前の雰囲気は、簡単ではないと選手にも伝わるのではないか?というほど緊迫したものだった。報道もお祭りムードではなかった。不安と満足のいかないパフォーマンス、サッカーに対して厳しい批判もあった。
 
 2戦を終え、周りに不信感を与えていたことも、パフォーマンスを上げる理由に繋がったかもしれない。そしてネイマールが離脱しているということから吹っ切れ、自覚が生まれた。
 
 選手のコメントも「難しい試合」。モチベーションが高くキープされていた。相手を舐めている空気はなかった。
 
 キャプテンのダニエウ・アウベス(ユベントス)を中心に周りを上手く使いながら自分も活かせるコウチーニョ(リヴァプール)がゲームメイク。2人のストライカー、フィルミーノ(リヴァプール)とガブリエウ・ジェズス(マンチェスターシティー)がゴールを狙った。
 
 ボールの動かし方は最高だった。この日は中盤の8番アルトゥール(バルサ)のプレーが一番気に入った。どこでボールを回してもペルーの選手はボールを触ることはできない。身体を止めるファウルをすることさえも簡単ではなかった。
 
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