ザッケローニ、『Sky Sport』で本田、長友、日本について語る

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年11月05日

日本での4年間は人生で最も素晴らしい経験だった。

ウイングバックの攻撃参加が不十分だと、インテルの問題を指摘。長友の不在も響いていると、そう分析した。 (C) Getty Images

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<ユベントスとローマについて>
「アッレグリ(監督)のユベントスは、コンテ時代と比べると仕掛けのタイミングがやや遅いので、相手に守備陣形を固める時間をより多く与える。ローマは、攻撃を加速した時がスペクタクルだ。両チームにそれほど力の差があるとは思わない」
 
<インテルについて>
「私の見方からすれば、ウイングバックによる攻撃のサポートが十分ではない。また、インサイドハーフがすぐに出しどころを見出せず、ボールを持ち過ぎる傾向がある。どうすれば解決できるか? (チーム全体の)フィジカルコンディションが上がらないと。それに今は長友が欠けている。昨シーズンは前半だけで5、6ゴールを決めたのだが……」
 
「監督は自分のやり方に対する絶対的な自信がすべてのベースだが、選手は彼らなりの確信を求めている。しかし、いまマッザーリ(監督)は、その確信を選手たちに与えることができずにいるように見える。彼はこれまでどのクラブでも結果を残してきた。マスコミのプレッシャーに振り回されず、落ち着いて仕事を積み重ねていくことが大事だと思う」
 
<日本について>
「日本での経験はすべてがファンタスティックだった。どうしてお金をもらえるのか理解できなかったほどだ。これだけの経験をさせてもらって、本来なら私のほうがお金を払ってもおかしくなかった。人生で最も素晴らしい経験だった。これ以上の経験はあり得ない。残ることができなかったのは残念だが、あと4年間は長すぎただろうと思う」
 
「ベンチが恋しくないか? ここの夏は素晴らしいので何の不足も感じなかったが、今はそろそろ少し恋しくなってきたかもしれない。イタリア代表? 何のコンタクトもなかった。協会サイドに聞くべき話だ。いずれにしても、彼らは最良の選択を下したと思う」
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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