物足りない選手がいるのは否めないが…
今回のコパ・アメリカは、日本サッカーの成長、進化を示す大会になっている。南米の地で、チリ、ウルグアイと対等に戦う。それは賛辞に値するものだ。
代表招集の拘束力がない大会だけに、残念ながら主力メンバーはいない。それだけに、どうしても3、4つのポジションは、明らかな弱点になっている。「代表選手」として、物足りない選手がいる事実は否めない。それが不安定さを引き起こしている理由だろう。
しかし代表強化としては、この上ない機会になっている。胸を借りているだけではない。何人かの選手は真っ向から挑み、戦いを糧にしている。
グループステージ最終戦はエクアドル。チリ、ウルグアイより劣るが、伏兵と言える。マンチェスター・ユナイテッドに所属するアントニオ・バレンシアを擁し、簡単には勝てない相手だ。
牙をむき、爪を研ぐ南米の強豪との対峙は、若い選手たちが成長する引き金となる。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
代表招集の拘束力がない大会だけに、残念ながら主力メンバーはいない。それだけに、どうしても3、4つのポジションは、明らかな弱点になっている。「代表選手」として、物足りない選手がいる事実は否めない。それが不安定さを引き起こしている理由だろう。
しかし代表強化としては、この上ない機会になっている。胸を借りているだけではない。何人かの選手は真っ向から挑み、戦いを糧にしている。
グループステージ最終戦はエクアドル。チリ、ウルグアイより劣るが、伏兵と言える。マンチェスター・ユナイテッドに所属するアントニオ・バレンシアを擁し、簡単には勝てない相手だ。
牙をむき、爪を研ぐ南米の強豪との対峙は、若い選手たちが成長する引き金となる。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。