久保も安部も可能性を示した
4点目も、チリはハイボールの対応の誤りを拾い、一瞬でゴールを決めた。格の違いを示している。細かい差は積もり積もった。
もっとも、日本は悲観する戦いをしていない。主力を欠いた陣容。いくつかのポジションは、どうにもならない個の力量差があって、この結果は予見できていた。
その点、健闘したとも言える。久保建英は才能の片鱗を見せたし、交代選手では安部裕葵が可能性を示した。中島翔哉もこのままでは終わらないだろう。代表強化を考えれば、楽観はできずとも、俯く必要もない。
細部の差を少しでも埋められるか――。次戦、強豪ウルグアイとの対戦は、日本の糧になる。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
もっとも、日本は悲観する戦いをしていない。主力を欠いた陣容。いくつかのポジションは、どうにもならない個の力量差があって、この結果は予見できていた。
その点、健闘したとも言える。久保建英は才能の片鱗を見せたし、交代選手では安部裕葵が可能性を示した。中島翔哉もこのままでは終わらないだろう。代表強化を考えれば、楽観はできずとも、俯く必要もない。
細部の差を少しでも埋められるか――。次戦、強豪ウルグアイとの対戦は、日本の糧になる。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。