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久保建英のマドリー移籍をスペインの名物記者はどう見たのか?「活躍する可能性は十分にある。だがバルサに行くべきだった」

カテゴリ:ワールド

ヘスス・スアレス

2019年06月19日

久保のプレースタイルはバルサにフィットする

古巣バルサからのオファーを断り、宿敵マドリーへの移籍を選択。この決断が吉と出るか? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「後の祭り」の話をしよう。

 私は個人的に「久保はバルサでプレーするべきだった」と考えている。久保のプレースタイルは、明らかにバルサにフィットする。バルサ育ちだけに必然と言える。連係を使ってボールを運び、スペースを作り、使いながら、したたかにゴールへ迫る。久保はそのオートマチズムを肌で知っていた。

 ところが、バルサは頑なに久保へ支払う年俸を上げなかった。25万ユーロ(約3200万円)の提示から譲っていない。それはバルサBの有力選手への上限と言われるが、移籍金もかからない状況で、そこにこだわる必要はあったか。マドリーだけでなく、パリ・サンジェルマンも年俸100万ユーロ(約1億3000万円)を提示したことで、バルサは出し抜かれる形になった。
 
 かつてバルサはアセンシオと契約内定を結んでいたが、最後にお金を渋って、マドリーに持って行かれた。左利きアタッカーのアセンシオを獲得していれば――。リオネル・メッシの相棒を心配せず、栄華を誇っていたはずだ。

 マドリーは個の力がプレーの中心で、基本は堅守とカウンター。そのため肉体的な強度が求められ、細かい技術やコンビネーションはバルサより少ない。ウーデゴーはもとより、アセンシオが燻っているのもそれが理由だ。

 久保の能力の高さは間違いない。マドリーで活躍できる可能性も十分にある。バルサのほうがベターだったとしても――。自分の所見が間違っていることを、私は願っている。
 
文●ヘスス・スアレス
翻訳●小宮良之

■ヘスス・スアレス
著者プロフィール/現役時代はガリシア州1部リーグでプレー。引退後、監督養成学校でF・バスケス(元マジョルカ監督)に師事し、指導者の道へ。州リーグのクラブで監督を務めた後、『オール・ヨーロッパ』誌に寄稿するなどジャーナリストとして活躍し、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』でも長年に渡ってスペイン・コラムを執筆し、人気を博している。指導者的立場からの理論には定評がある。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督と親交が深いことで知られる。
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