【チリ戦|戦評】スコア以上の惨敗。それでも大事なのは若き代表が何を学んだかだ

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年06月18日

次戦のウルグアイ戦にも勇気を持って臨みたい

日本はチャンスは作ったが…。チリとは決定力の差に大きな開きがあった。(C)Getty Images

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 それでもフルメンバーのチリに対し、日本は“ほぼ五輪代表”で臨んだというエクスキューズは付けられる。前日会見ではチリ戦でキャプテンマークを巻いた柴崎が、「できればフルメンバーで来たかったというのが率直な感想。でも、それはクラブの関係なので仕方がないです」と吐露する場面もあった。
 
 他グループでは、同じく“招待国”として参加しているカタールが、パラグアイと2-2のドローを演じるなど注目を集めている。それだけに、“俺たちもフルメンバーだったら”と悔しさを感じている選手もいるのではないか。
 
 もっとも、今はないものねだりをしても始まらない。結果は当然大事だが、今大会のチームは五輪代表の強化という大切なテーマも持っているのだから、大事なのは0-4というゲームから、若い選手たちが何を感じ、次に活かすかだ。
 
 2012年のロンドン・オリンピックで優勝を果たしたメキシコは、その1年前のコパ・アメリカに五輪代表を軸としたチームで臨み、3戦全敗で大会を去っている。ただここでの経験が金メダルにつながったと言っても過言ではないだろう。
 
 次戦で相対するウルグアイは、優勝候補に目される強敵だ。初戦のエクアドル戦には4-0で勝利し、勢いに乗っている。さらに日本は中2日で臨まなくてはいけない(ウルグアイは中3日)ため、厳しい戦いが予想される。
 
 それでもチリ戦の敗戦を引きずり、腰の引けた戦いをしてはなんの意味もない。「勇気を持って果敢に戦う」。森保監督が常々語っている姿勢をウルグアイ戦でも実践し、今後につなげられるか。焦点はそこだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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