トップはスピードのある前田がベストだ。
左のウイングバックは杉岡大暉。フィジカルの強さを活かした迫力ある攻撃、精度の高いキック、ドリブルを含めた前への推進力が魅力だ。昨年のルヴァン杯決勝で決めたゴールなど「ここぞ」という時に決める決定力もある。元々センターバックなので粘り強い守備に加え、対空、対人にも強い。東京五輪チームのレギュラー候補のひとりとして強力な南米のチームを相手に“違い”を見せてほしい。
右ウイングバックには三好康児を入れた。サイドハーフ、トップ下の選手ではあるが、左利きで高い技術を持ち、運動量も豊富だ。槍のように上下動するだけではなく、サイドで起点になれる選手。南米の強豪相手に高いポジションを取れるか微妙だが、杉岡が若干下に落ち、三好を高めにして変則的な3バックで戦えれば戦術的な幅が広がり、森保監督が求める「どんな相手にも対応する力」を発揮することができるだろう。
前線の3枚は、右シャドーに久保健英、左シャドーに中島翔哉、1トップに前田大然だ。
右ウイングバックには三好康児を入れた。サイドハーフ、トップ下の選手ではあるが、左利きで高い技術を持ち、運動量も豊富だ。槍のように上下動するだけではなく、サイドで起点になれる選手。南米の強豪相手に高いポジションを取れるか微妙だが、杉岡が若干下に落ち、三好を高めにして変則的な3バックで戦えれば戦術的な幅が広がり、森保監督が求める「どんな相手にも対応する力」を発揮することができるだろう。
前線の3枚は、右シャドーに久保健英、左シャドーに中島翔哉、1トップに前田大然だ。
久保は左利きなので、デビュー戦のエルサルバドル戦で見られたように右サイドに流れることが多く、そのポジションでのプレーがやりやすいように見えた。縦への突破、カットインして中に入ってシュート、あるいはラストパスなど選択肢が多く、そこに三好が攻撃に絡めば同じ左利き同士、連係して打開する局面を作ってくれそうだ。荒い守備の南米相手にどのくらいやれるのか、楽しみだ。
中島は単独で突破ができるし、連係でも良さを発揮できるタイプ。連係するパートナーとしては大迫タイプが理想で、招集された3人のFWの中ではスタイル的に上田綺世が近い。だが、上田のポストを含めたプレーが南米のハードなディフェンスにどれだけ通用するのかは未知数だ。であれば、ゼロトップという構想もあるが、その時は中島がキーマンになるだろう。
トップはスピードのある前田大然がベスト。強豪相手にボールを保持することは難しく、相手に持たれている中でいかにゴールに直結するプレーを生み出せるか。思い出されるのがロンドン五輪での日本代表の戦いだ。永井謙祐を1トップに置き、清武弘嗣が絶妙なパスを出すことで得点を重ねた。このホットラインが4位という結果を導いたひとつの要因になった。今回も久保から前田へのラインがつながればチャンスは生まれる。ただ、不安なのは前田が永井ほどの決定力があるかという点だ。久保がいれば必ずいいパスが出てくるはずなので、あとは前田次第ということになるだろう。
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)