初の全国大会へ──最後の巨大な山に挑む!
左サイドでボールを拾った耕野が中に仕掛けると、「ニアに必ず走り込むことはずっと練習でもやっていた」と、佐藤が右サイドからダイアゴナルランでニアのスペースに走り込む。ここに吉沢からライナーのクロスが届くと、「ヘッドで行こうと思ったら低かったので、足でファーに流し込もうと思った」と、佐藤が右足インサイドでダイレクトシュート。ボールは狙い通りゴール右隅に吸い込まれ、日体大柏が先制に成功する。
もう攻めるしかない市船は61分にMF松本海槻に代えて、町田雄亮を投入し、攻撃にさらにテコ入れをしたが、勝負に徹した日体柏の集中力は最後まで落ちず、タイムアップの時を迎えた。後半は市船のシュートを2本に抑え、かつこの試合唯一のシュートでもぎ取った1点を守り切って、日体大柏が堂々の決勝進出を果たした。
次なるステージはチーム初の全国大会出場を懸けた決勝戦。相手は流経大柏に決まり、奇しくも柏ダービーとなった。まさに「一山登ってもう一山」だ。
「市船に勝ったことで見えてきたものもあると思う。またもうひとつ成長するチャンスを掴めたので、彼らの持っているモチベーションや熱を消さないように、中3日ですが、決勝に照準を合わせることに全力を尽くしたい」(酒井監督)
悲願達成に向けて、「全国一の激戦区」千葉の新王者となれるか。日体大柏は歴史を塗り替えるべく、最後の一山──流経大柏に挑む。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
もう攻めるしかない市船は61分にMF松本海槻に代えて、町田雄亮を投入し、攻撃にさらにテコ入れをしたが、勝負に徹した日体柏の集中力は最後まで落ちず、タイムアップの時を迎えた。後半は市船のシュートを2本に抑え、かつこの試合唯一のシュートでもぎ取った1点を守り切って、日体大柏が堂々の決勝進出を果たした。
次なるステージはチーム初の全国大会出場を懸けた決勝戦。相手は流経大柏に決まり、奇しくも柏ダービーとなった。まさに「一山登ってもう一山」だ。
「市船に勝ったことで見えてきたものもあると思う。またもうひとつ成長するチャンスを掴めたので、彼らの持っているモチベーションや熱を消さないように、中3日ですが、決勝に照準を合わせることに全力を尽くしたい」(酒井監督)
悲願達成に向けて、「全国一の激戦区」千葉の新王者となれるか。日体大柏は歴史を塗り替えるべく、最後の一山──流経大柏に挑む。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)