【U-20W杯・韓国戦|戦評】惜しくもなければ、VARが敗因でもない。韓国の方が勝負強かった

カテゴリ:国際大会

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2019年06月05日

韓国の方が明らかに勝負強かった。

決勝点を決めたオ・セフン⑨。決定力の高さが光った。(C) Getty Images

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 たしかに、VARを潮目にゲームはオープンな展開になったし、そこから韓国が息を吹き返して攻勢に出た感もある。ただ、このジャッジは敗因ではない。
 
 67分こそ、右サイドからのクロスにヘッドを打ち込まれてピンチがあったが、GK若原智哉のビッグセーブで凌いだ。むしろ、その後の決定機は日本の方が多かった。
 
 70分、セットプレーの流れから、折り返しのボールに途中出場の中村敬斗がヘッドで合わせたものの、相手GKが好セーブ。76分にはCKで小林友希がヘディングを見舞ったが、わずかに枠を捉えられず。78分にもゴール前のこぼれ球を宮代が詰めたが、シュートはポストを弾いて得点にならなかった。
 
 すると84分、自陣で菅原由勢がボール奪取後のパスをカットされると、そのままクロスを供給され、ゴール前のオ・セフンにヘッドで決勝点を決められてしまった。
 
 敗因を挙げるなら決定力不足である。「多くのチャンスを作ったけど惜しかった」とか「VARから流れが変わらなければ」などは結果論。中村の「決め切れないとこうなるんだな」という反省の言葉に尽きる。
 
 見方によっては好ゲームと捉えられるかもしれないが、勝負強さでは明らかに韓国の方が上だった。前後半でシステムチェンジをした後半勝負の采配も、ワンチャンスを決め切る力も、まさに一発勝負の決勝トーナメントを勝ち上がるチームの実力だ。
 
 齊藤は言った。
 
「負けたのでそれは落ち込む。ただ、みんな分かっていると思う。負けた原因や次にどうつなげたらいいか分かっているので、もう落ち込まずに切り替えるべきかなと思う」
 
 冒頭に記した「点を取れなかった僕らが負けて、点を取った韓国が勝った」という齊藤の言葉にもあるように、決定力が勝負を分けた。その課題と真摯に向き合って改善ができた時に、世界大会でベスト16の壁を破れるはずだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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