【横浜】ロッカールームに響き渡る自発的な掛け声が、チームをさらに「魅力的」な集団に

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年06月03日

「勝つために必要なら、どんな仕事だってやる」(喜田)

湘南戦の喜田は、ボールを奪われるミスもあったが、それ以上に奪うなど、中盤の攻防でハードワークをこなした。写真:滝川敏之

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「全員でチームを勝たせにいく。それは監督も言っているし、そういうなかで戦える楽しさみたいなものを、みんな感じていると思う。もちろん、プロだから、試合に出たいし、自分が活躍したい、と。それはあるけど、そのなかでチームが勝つためにどういう行動ができるかは追い求めていきたいし、それがF・マリノスのあるべき姿みたいなところまでにしていければ。やっぱり、F・マリノスは“勝つべきチーム”だと思っているから」
 
 一枚岩になって戦えているかどうか。「そこを見逃してはいけない」と言った後、喜田はこう続ける。
 
「出ている選手だけのおかげでは決してない。みんなが戦っている。それは日頃の練習や準備でも、試合でメンバーを送り出す時や、ベンチにいる時でも。お互いをサポートする姿勢とか、勝つための振る舞いができる。それができる仲間だと信じている」
 
 自分がレギュラーという立場にあるなら、そこで求められるタスクを必死にこなそうとする。サブやベンチ外のメンバーの頑張りを、死に物狂いで、結果に結び付けようとする。それができなければ、ピッチに立つ資格はない、と言わんばかりに。
 
「戦わなければいけないし、勝つために徹底してやることはやらなければいけない。たまたま今は自分が試合に出ていますけど、出るとなったら、身体を張って、勝つために必要なら、どんな仕事だってやる」
 
 湘南戦での喜田は、いつも通りに中盤の攻防でハードワークをこなしていた。チャレンジングなプレーでミスをしてボールを奪われるシーンはあったとはいえ、それ以上に相手から奪っては、献身的に味方をフォローし、機を見た攻め上がりで攻撃に厚みをもたらした。
 
「より高いところにみんなでいきたい。自分のことはね、別に二の次でいいんですよ。チームの勝利に力を注ぎたいし、もっとF・マリノスに注目してもらいたい」
 
 試合後、時間の許す限りたっぷりとチームの現状について話してくれた喜田は、去り際に柔和な笑顔を浮かべる。
 
「みんなと勝つって、いいっすからね」
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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