【横浜】ロッカールームに響き渡る自発的な掛け声が、チームをさらに「魅力的」な集団に

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェスト)

2019年06月03日

スポンサーパーティの挨拶で喜田が語ったのは――

今季初の3連勝がかかっていた湘南戦は2-1の勝利。勝点を27に伸ばし3位に浮上した。写真:滝川敏之

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[J1第14節]湘南1-2横浜/5月31日/BMWス
 
 ロッカールームに響き渡る声を聞いて、喜田拓也は心地よい高揚感を覚えていた。
 
 いこうぜ!
 今日大事だよ!
 勝とうよ!
 助け合っていこう!
 相手より走ってハードワークしよう!
 絶対に勝ちにいこう!
 
「すごく声が出るようになっているんですよ。今日とかも試合前に、それこそサブの選手たちも含めて、みんながしゃべっている。それがやらされているわけではなく、自発的にそういう声が出るようになってきている」(喜田)
 
 今季初の3連勝がかかっていた14節のアウェー湘南戦、横浜は12分にエジガル・ジュニオのゴールで先制すると、44分に同点とされるも、63分に仲川輝人の勝ち越し弾で突き放す。この勝利で勝点27とし3位に浮上。総得点24はリーグトップの数字だ。
 
「粘り強く勝ち切れた」と安堵の表情を浮かべる喜田は、同時にチームのポジティブな変化を感じていた。「試合中も要求する声だったり、お互いを高め合う声だったり、そういうことができるチームになっていけるんじゃないかなって。それは楽しみでもあるんです」と。
 
 シーズン開幕前のスポンサーを招いたパーティで、マイクを握った喜田は「ここにいる仲間たちとなら、何か大きなことを成し遂げられるのではないか。そう思っています」と挨拶したという。
 
 強くて、魅力的なチームに――明確な理由はないが、そうなれるという予感があった。
 
「魅力的な、というと、ざっくりしているかもしれないですけど」
 
 あくまでも勝利にこだわり、観客を魅了するポゼッション重視の攻撃的なサッカー。確かにそれも魅力の一部と認めるが、喜田の本心はまた別のところにある。
 
 アンカーとして、最近ではダブルボランチの一角として、喜田は開幕からここまでの14試合、すべてにフルタイム出場を果たしている。GKの飯倉大樹、インサイドハーフの天野純や三好康児など、何人かの“不動”と思われた主力メンバーが先発を外されるなど、今季の横浜では熾烈なレギュラー争いが繰り広げるなか、アンジェ・ポステコグルー監督の信頼を勝ち取り、ピッチに立ち続けている。
 
 自身の位置付けを踏まえ、その貢献度や責任感について聞けば、「自分が出ていることよりも、チームをいかに勝たせるかを一番大事にしたい」という答が返ってきた。
 
「だから、仮に自分が試合に出られなくても、チームが勝つためにやるべきことをやる。そこはもう、覚悟を決めて、腹をくくっています。チームが勝つために何が必要か。それはピッチ内でもそうだし、ピッチ外でも、やることはたくさんある。そういうメンバーの姿勢が、チームを支えている部分でもあると思うので」
 
 自分のそうしたスタンスを、考え方を、他のメンバーに強要するつもりはない。ただ、共有できればいいとは思っている。個人としてはでなく、チームとして。みんなが同じ方向を向いて、戦うことができているか。喜田はそこに大きな魅力を見出しているし、実際にそういう集団になりつつあると感じているようだ。

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