気になるマドリードからの帰り道は?
熱弁を振るったトムさんに対し、ダンカンさんは至って冷静だ。今シーズンのリバプールの戦いぶりを振り返りつつ、2年連続となったファイナルを次のように展望した。
「去年と比べて明らかに向上したのは守備面だね。22失点はリーグ最少だ。ファン・ダイク、そして、守護神アリソンの加入も大きいが、チームの中に『どのようにすれば勝つことができるか』ということの共通理解がある。CLで言えば、ホームでのバイエルン戦(決勝トーナメント1回戦・第1レグ)、結果はスコアレスだったけど、しっかりと我慢ができたことは象徴的だった。去年よりもチームは強固だよ。
決勝は、中盤のファビーニョ、ヴァイナルダム、ヘンダーソンの三角形のパフォーマンスが勝負を左右するだろう。バルセロナ戦のように試合を支配ができれば、ヘンダーソンが決勝ゴールをあげるのではないかと思っている。スコアは2-1で優勝だ」
対するトッテナムは、エースのハリー・ケインが足首の怪我から復帰してきたが、チームは、その主砲なしで幾多の逆転劇を成し遂げてきたため、起用方法をめぐっては、英国内では様々な議論が続いている。
そんななか、長年トッテナムを見続けてきたトムさんの決勝予想は、非常に興味深いものがあった。
「去年と比べて明らかに向上したのは守備面だね。22失点はリーグ最少だ。ファン・ダイク、そして、守護神アリソンの加入も大きいが、チームの中に『どのようにすれば勝つことができるか』ということの共通理解がある。CLで言えば、ホームでのバイエルン戦(決勝トーナメント1回戦・第1レグ)、結果はスコアレスだったけど、しっかりと我慢ができたことは象徴的だった。去年よりもチームは強固だよ。
決勝は、中盤のファビーニョ、ヴァイナルダム、ヘンダーソンの三角形のパフォーマンスが勝負を左右するだろう。バルセロナ戦のように試合を支配ができれば、ヘンダーソンが決勝ゴールをあげるのではないかと思っている。スコアは2-1で優勝だ」
対するトッテナムは、エースのハリー・ケインが足首の怪我から復帰してきたが、チームは、その主砲なしで幾多の逆転劇を成し遂げてきたため、起用方法をめぐっては、英国内では様々な議論が続いている。
そんななか、長年トッテナムを見続けてきたトムさんの決勝予想は、非常に興味深いものがあった。
「もちろんケインの存在はとても大きい。キャプテンであり、エースだ。彼は出場すれば、必ず仕事をしてくれるだろう。重要なのは、ケインがいてもいなくても、シティ戦のような勇気をもったプレーを再現できるかどうかだ。だからこそ、中盤の攻防は鍵を握るだろうね。シッソコとウィンクスがいつも以上のパフォーマンスを発揮してくれなければ、チームは成立しない。
あとは、右サイドのトリッピアーが弱点となってるディフェンスにおいても、リバプールに主導権を握らせずに抑えきることがポイントだよ。予想? 1−1で延長にもつれ込んでから、劇的なゴールが生まれて3–1でスパーズの勝利さ」
イングランドにおける一般的なサポーターたちのフットボールに対する見識が非常に奥深いことに驚かされると同時に、友人4人で高揚した気持ちを共有しながらドライブでマドリードに出発する行動力を持つ彼らに筆者は憧れを覚えた。
しかし、一つ気になることがあった。雌雄が決した後に彼らは一緒に帰って来られるのだろうか?
「安心しろ。もちろん、帰りは別だ。飛行機組とドライブ組に分かれている」
その答は非常にシンプルであった。
取材・文●竹山友陽
Text by Tomoharu Takeyama
あとは、右サイドのトリッピアーが弱点となってるディフェンスにおいても、リバプールに主導権を握らせずに抑えきることがポイントだよ。予想? 1−1で延長にもつれ込んでから、劇的なゴールが生まれて3–1でスパーズの勝利さ」
イングランドにおける一般的なサポーターたちのフットボールに対する見識が非常に奥深いことに驚かされると同時に、友人4人で高揚した気持ちを共有しながらドライブでマドリードに出発する行動力を持つ彼らに筆者は憧れを覚えた。
しかし、一つ気になることがあった。雌雄が決した後に彼らは一緒に帰って来られるのだろうか?
「安心しろ。もちろん、帰りは別だ。飛行機組とドライブ組に分かれている」
その答は非常にシンプルであった。
取材・文●竹山友陽
Text by Tomoharu Takeyama