現体制では、1試合平均失点が増加
吉永新監督の下、チームは10節・東京ヴェルディに1-1、11節・水戸に0-0と引き分けると、12節・山口に2-0と快勝し、監督交代後の初勝利を挙げた。片渕前監督が戦いの基盤とした守備の堅さを継続しつつ、より攻撃的な戦いを目指し、変化のきざしはピッチに表れつつあった。
それは、常にリードを許す展開で2-3と敗れた13節・V・ファーレン長崎戦、ホームで前半に2得点しながら後半に3失点し、逆転負けした13節・愛媛FC戦にも言えることだった。試合結果、失点の仕方に改善すべき点はある。だが、得点シーンに目を向ければ、可能性の萌芽を見て取れる――。
けれども同時に、吉永監督就任後は1勝2分3敗で、勝点を重ねるペースが鈍化している現実もある。1試合あたりの平均得点、失点も、片渕体制下では1.3得点、1.1失点だったのが、吉永体制下では1.3得点、1.5失点となっている。
83分に追いつきながら、その3分後に決勝点を奪われた琉球戦後、吉永監督は次のように語った。
それは、常にリードを許す展開で2-3と敗れた13節・V・ファーレン長崎戦、ホームで前半に2得点しながら後半に3失点し、逆転負けした13節・愛媛FC戦にも言えることだった。試合結果、失点の仕方に改善すべき点はある。だが、得点シーンに目を向ければ、可能性の萌芽を見て取れる――。
けれども同時に、吉永監督就任後は1勝2分3敗で、勝点を重ねるペースが鈍化している現実もある。1試合あたりの平均得点、失点も、片渕体制下では1.3得点、1.1失点だったのが、吉永体制下では1.3得点、1.5失点となっている。
83分に追いつきながら、その3分後に決勝点を奪われた琉球戦後、吉永監督は次のように語った。
「非常に重い連敗だと思っています。それを私がどうと言える立場ではない。とにかく今、頑張っている選手たちが次のゲームに向けて準備できるようにします」
「(昇格のペースとして)決してこのままで間に合うとは思っていないですし、連勝もない。どういう状況かは理解しているつもりです」
チームの奮闘と、それにもかかわらず悔しい結果に終わった試合をスタンドから見つめた是永社長は、流れを変えるきっかけをつかみ、好転させることに強い意欲を見せた。
「3連敗は3つとも負けの中身が違うし、内容は上向きになっている。単純に3連敗とひとくくりで言えないと思います。受け止めるしかない」
「やりたいサッカー、狙いを持てるようになってきたし、少しのきっかけ、ひとつのプレーで変わるところが、今は流れが裏目に出ている。何とか好転させたいです」
「(内容に関しては)例えばパスの本数、パスの狙い、どうやって相手を崩すか。ボールひとつの転がり方が違っていたら、好転するところもある」
3連敗は3連敗。しかし、これまでの経緯を考えると、新潟では結果がより重く響く状況にある。この難しい局面を、チーム、クラブはよりひとつになって乗り越えなければならない。
取材・文●大中祐二(フリーライター)