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【U-20W杯・エクアドル戦|戦評】指揮官の檄と潮目を変えたワンプレーが今後の教訓になった

カテゴリ:国際大会

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2019年05月25日

若原のビッグセーブで勢いが増す。

若原はPKをセーブしてチームに勢いをもたらした。(C) Getty Images

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 しかし、PKを若原智哉がスーパーセーブ。このワンプレーでようやく日本が息を吹き返す。
 
 57分には最終ラインの裏に抜け出した田川亨介のパスから郷家が決定機を迎え、68分には浮き球のパスに飛び込んだ宮代がGKと競り合うと、こぼれ球を山田康太が押し込んで同点。その後も勢いを増して攻めたが、1-1で引き分けた。
 
 ドローに持ち込めた要因を挙げるならば、ハーフタイムで影山監督が発破をかけたことと、個人のファインプレーで勢いをもたらした若原のPKストップだ。そうして、日本はようやくアグレッシブさを取り戻した。
 
 ただ、出来の悪かった前半も忘れてはならない。
 
「(ハーフタイムに)カゲさんから言われて、ハッとした選手も多いですし、僕個人もそうです。チームとしても全員がそう思ったと思うので、立ち上がりからミスしても俺がカバーするという気持ちでやりますし、僕個人ももっと前に前にアグレッシブにやって、それで負けるのであればしょうがない。それで勝てれば、スーパー。それだけだと思います」
 
 そう今後の戦いを展望する齊藤未はエクアドル戦の後半に「ミスってもいい、そこから取り返せばいいじゃん。失点しても取り返せば大丈夫だよ」と仲間に声をかけたという。初戦を教訓として、この言葉は今後の指標になるだろう。
 
 今大会のグループステージは各グループ3位の成績上位4チームも決勝トーナメントに進出できる。もちろん、強敵揃いの“死の組”突破に向けてエクアドル戦は大きな勝点1だったが、上手くいかなかった前半を引きずれば敗れるリスクもあった。
 
 そんななか、ドローという結果に加え、消極的になったら失点してしまう“教訓”も得られた。ここにも価値があると捉えていいだろう。
 
 次戦の相手はイタリアに1-2で敗れて最下位に沈むメキシコ。一方、日本は勝利すればグループステージ突破の可能性がグッと膨らむ重要な一戦だ。エクアドル戦の経験を活かして、勝点3をもぎ取りたい。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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