「試合の結果には失望しているが、現実として受け入れている」
やはり、メディアの注目度は高い。最初のカメラ・ゾーンでフラッシュを浴び、真ん中のテレビ・ゾーンでも何度も止められた。言うまでもない、そのやり取りのすべては英語だ。そして、堂に入った身のこなしはさすがとしか言いようがない。テレビのインタビューで何を語るかそば耳を立てたが、残念ながらよく聞こえなかった。その分、記者ゾーンでは、筆者はローカルの報道陣とともに話を聞くことができた。
当然、最初の質問は昨夜の敗戦に関して、本田は「試合の結果には失望しているが、(その結果を)現実として受け入れている」と淡々と答え、一晩で敗戦の現実を昇華されている様子が伺われた。さらには「昨夜のシドニーFCは、GFに進出するに相応しいチームで彼らの勝利を祝福したい」と相手への敬意も忘れない。
別の現地記者が、「出だしは良かったが、怪我でその流れを断たれて、結局、タイトル無しのシーズンになった豪州での一年をどう振り返るのか」との質問をぶつけると、噛みしめるように答えた。
当然、最初の質問は昨夜の敗戦に関して、本田は「試合の結果には失望しているが、(その結果を)現実として受け入れている」と淡々と答え、一晩で敗戦の現実を昇華されている様子が伺われた。さらには「昨夜のシドニーFCは、GFに進出するに相応しいチームで彼らの勝利を祝福したい」と相手への敬意も忘れない。
別の現地記者が、「出だしは良かったが、怪我でその流れを断たれて、結局、タイトル無しのシーズンになった豪州での一年をどう振り返るのか」との質問をぶつけると、噛みしめるように答えた。
「フットボールは試合を重ねるごとに少しずつ相手を理解していくもの。各チーム、選手はどうやって僕を止めるかを確実に学んできたし、Aリーグは決して簡単ではなかった。常にベストを尽くしてやってきたが、素晴らしいプレーが出来たゲームも、そうでないゲームもすべてが素晴らしい経験となった」
さらに、「この経験を、オリンピックなど新しい挑戦に活かしていきたい。そして、昨日のような敗戦でも最後まで諦めず、応援してくれたサポーターに大きな感謝の意を伝えたい。あんな状況下でも変わらぬ素晴らしい応援は、今まで経験したことがない」と、新たな目標への抱負とサポーターへの賛辞をしっかりとした口調で語った。
さらに他の記者が、さきほどの答えの中の「新しい挑戦」を具体的な移籍先・プランなどを聞き出すことで深掘りしようと試みる。そこは、さすがの千両役者。
「今、考え中。来季プレーできる素晴らしい機会を探しているところ。今のところは何もないが………」と言って、ワンテンポ置いて、“You will see”(直にわかりますよ)とサラリと言うと、再び、ブルーカーペットを歩み始めた。
その場に残った記者たちと雑談をしていて、本田の英語力の話題になった。