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【現地発】パリで“ぬるま湯”に浸かる怪物エムバペへの警鐘――このままではネイマールの二の舞に…

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2019年05月02日

指揮官はついにメンバーから外す決断を

CLマンU戦ではチームをベスト8に導けず。大一番でのパフォーマンスが課題に。(C)Getty Images

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 エムバペはそのネイマールとカバーニが長期間戦線を離脱する中、チームの攻撃を牽引。全てのコンペティションを通じて36得点、17アシストというさすがの記録を残している。

 しかし、パリSGにとってもっとも重要なコンペティションであるCLでは、敗退したラウンド・オブ16のマンチェスター・Uの第2レグで、リーグ・アンで見せる“流すプレー”の癖が抜け切らなかったのだろう、20分までボールを触ることすらできなかった。

 その後、何とか挽回しようという気概は示したが、気持ちばかりが空回りして、得点に絡むプレーを見せることができなかった(チームはトータルスコア3-3、アウェーゴールの差で敗退)。

 4月を入ってからパリSGは優勝への機運が高まるどころか低調な試合を繰り返した。その極めつけが、ストラスブールとの2-2のドローを経て臨んだアウェーのリール戦で、なんと2000年以来となる5失点を喫する(1-5)醜態をさらすと、続くナント戦でも2-3で敗北。トゥヘル監督は、「選手たちを擁護することなんてできない」と怒りが収まらなかった。

 そのナント戦で、指揮官はエムバペを招集外にする決断を下したが、それはチーム全体への警鐘的な意味合いもあった。
 
 優勝が決まった直後、エムバペは16位に沈むモナコ相手に何事もなかったかのようにハットトリックを完遂。3-1の勝利に貢献した。

 極限の状況に追い込まれた場面で、いかに事態を打開して勝利を手繰り寄せるか。それがチームにとってもエムバペにとっても、来シーズン以降に持ち越された課題となる。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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