清武や柿谷は“自由”を失った…セレッソの深刻なゴール欠乏症はいつまで続くのか

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年04月28日

清武や柿谷は、慣れない戦術に少なからず戸惑っているように映る

今季からC大阪を率いるロティーナ監督も、戦術の浸透に苦労している印象だ。写真:徳原隆元

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 現状では戦術に縛られ過ぎている感がある。ロティーナ監督の提唱するポジショナルサッカーは、常に優位性をもって試合を進めようとする。局面に応じた的確な動きが求められ、それだけにポジショニングへの制限が大きいのである。
 
 攻撃が機能しないひとつの原因が、そうした判断の共有ができていないこと。意思統一が未熟で確固たるパターンを作れずにいるから、フィニッシュの精度うんぬんの前に、そもそもペナルティエリア内に侵入する回数すら少ない。
 
 本来自由に動いてゲームをクリエイトするのが持ち味の清武や柿谷は、慣れない戦術に少なからず戸惑っているようにも映る。
 
 もちろんイメージの共有ができて動きが連動すれば、清武や柿谷がひとりで局面を打開するよりも効率的にゴールを奪えるはずなのだが、産みの苦しみを味わっているのが現状だ。清武いわく「深刻に受け止めなくてはいけない問題」に直面している。
 
 ただし清武は「あと少しだとは思いますけどね。FWに当てて落としたり、裏に抜けたり……、裏に抜ける意識が強くて、クサビのパスもなかなか合わないところもありますけど、そこはすぐに修正できると思います」と快方への兆しも語っている。
 
 このコメントを鵜呑みにすれば、じきに噛み合ってくるかもしれないが……。果たしてC大阪のゴール欠乏症はいつまで続くのだろうか。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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