ブンデスのCL出場枠は、残り1枠の争奪戦に。長谷部誠擁するフランクフルトを脅かすのは―――。【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2019年04月27日

フランクフルトとの直接対決を控えるレバークーゼン


 ボルシアMGは、シーズン後半戦に入って調子を落としている。後半戦だけの順位では10位、ここ5試合でもわずかに1勝しかあげられていない。

 ディーター・ヘキング監督との契約を今季限りで終わりにすると発表された後は、3バックへの変更で全体的な安定感を取り戻し、気持ちの入った試合こそ見せている。ただ、攻撃陣が軒並み元気がないのが気になるところだ。

 加えて、キャプテンのラース・シュティンデルはハノーファー戦で、腓骨骨折の重傷を負ってしまった。こうした厳しい状況にチームとしてさらに一致団結して、新しい力を生み出すことができるか、真価が問われるところだ。第32節にはホッフェンハイムとの直接対決が残っている。ここで勝てばCLへの道は開けてくるのだから、吹っ切れた気持ちで戦えるかがポイントになりそうだ。

 そして、レバークーゼン。前半戦と比べたら調子は上向きで、攻撃のバリエーションは間違いなく増えた。カイ・ハベルツ、ユリアン・ブラントの若き代表コンビが息の合ったプレーで攻撃陣をリードしている。そして前線ではピーター・ボス監督が「ドイツ代表に復帰することができる」と高く評価するケビン・フォラントがゴールを量産している。

 はまった時の攻撃力には素晴らしいものがあるが、ブレーメン、ホッフェンハイム、ライプツィヒに3連敗しており、強豪クラブ相手には安定感のある戦いができていない。特に、カウンターへの守備対策を整理することが急務だ。

 ボス監督は「ここ2試合のパフォーマンスを続けることができたらシーズン終了時に目標を達せることもできるはず」と巻き返しに自信を見せているが、いずれにしても勝点5ポイント差からの逆転4位を狙うためには、残りの4試合4連勝は必須条件。一足早く行われた第31節ではアウクスブルクを4-1で破り、次なる第32節フランクフルトとのホーム戦が大一番となる。

文:中野 吉之伴

【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/1977年7月27日生まれ。秋田県出身。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA−Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2018-19シーズンからは元ブンデスリーガクラブのフライブルガーFCでU16監督を務める。「世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書」(カンゼン)、「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」(ナツメ社)執筆。オフシーズンには一時帰国して「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。

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