小林悠の今季初ゴールの背景に見えた川崎の変化。浮かび上がる大島僚太の存在感

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年04月24日

小林のゴールをアシストしたのは…

中盤で抜群の存在感を放つ大島。川崎のキーパーソンだ。(C)SOCCER DIGEST

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 毎年、スロースターターぶりが目立つ川崎は、今季も開幕で出遅れた。リーグ戦は8節終了時点で3勝4分1敗の7位で、ACLは1勝1分2敗の3位と、思うような結果を残せずにいる。それでも風向きが変わり始めたのは、リーグ戦で今季2勝目を挙げた7節の鳥栖戦だ。このゲームで司令塔の大島僚太が戦列復帰すると、持ち前のパスサッカーが再び光り出し、チャンスの数自体も増えたのだ。小林も大島の存在の大きさを認める。
 
「僚太は常に前を見てくれています。FWとして辛いのは動き出しても見てもらえないこと。そうするとリズムが崩れ、悪循環になってしまう。でもそこで出してくれる僚太がいることで前の選手も活性化されていると思います」
 
 蔚山現代戦の小林のゴールをアシストしたのも大島である。相手ペナルティエリアのやや外、中央付近でボールを持った大島は、小林の足もとへピタッとつける見事なスルーパス送り、ゴールを演出している。
 
 小林が初ゴールを奪えたのは、Jリーグ切ってのパサーの復活、そして一時は単発のクロスやロングボールが増えていた川崎が、“らしい”パスで崩す攻撃を再び見せ始めたことと無関係ではないだろう。
 
 大島、小林の復調によってチームの反転攻勢は整いつつある。ここに成長著しい知念、田中碧らを加え、困った時にはL・ダミアンらの高さを活用する攻撃のレパートリーも増やせれば、さらに勢いは増すはずだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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