過去三度はいずれも「節目」で対戦――日本代表のジャマイカ戦を振り返る

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年10月09日

カズの最後のゴールは中田英のアシストから。

三浦知が国際Aマッチで最後のゴールを記録したのが2000年のジャマイカ戦だ。(C) SOCCER DIGEST

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 二度目の対戦は、フランス・ワールドカップからちょうど2年後の2000年6月。モロッコで行なわれたハッサン2世国王杯である。この大会は、開催国のモロッコに、フランス、ジャマイカ、日本を加えた4チームによるトーナメント戦。その初戦で日本は、ジダンやデシャン、デサイーといった錚々たるメンバーを擁するフランスを相手に大善戦を見せる。PK戦の末に敗れはしたものの、森島、西澤のゴールで90分を2-2で終えたのだ。
 
 3位決定戦となったジャマイカ戦は、中1日というタイトな日程のなかで行なわれたが、日本はこの試合で2年前の雪辱を見事に果たす。
 この試合のスタメンは以下の通り。
GK川口能活(横浜)/DF森岡隆三(清水)、松田直樹(横浜)、中田浩二(鹿島)/MF上野良治(横浜)、名波浩(ヴェネツィア)、伊東輝悦(清水)、中村俊輔(横浜)、中田英寿(ローマ)/FW城彰二(バジャドリー)、西澤明訓(C大阪)
 
 フランス・ワールドカップ後に就任したフィリップ・トルシエ監督に率いられた日本は、新世代の選手たちが次々に台頭。最終ラインの顔ぶれは一新され、中盤には中村俊や99年のワールドユース準優勝に貢献した小野、稲本潤一などが頭角を現わしてきた。
 
 このジャマイカ戦は、前半こそ動きが鈍かったものの、後半に攻撃陣が爆発し、一気に4ゴールを奪った。まずは、2年前のワールドカップでは得点を決めきれなかった城が先制点を含む2ゴールを挙げると、途中出場の三浦淳宏が3点目をマーク。そして、トリを飾ったのが、73分から出場した三浦知良だ。
 
 中田英のアシストからトドメの4点目を奪い、試合を決めた。このゲームはカズにとって、現時点での最後の国際Aマッチの出場で、最後の得点となっている。2000年の韓国戦にも招集されているが、出場はしておらず、以降代表のユニホームに袖を通す機会は訪れていない(フットサル日本代表では2012年に出場)。
 
 2000年のジャマイカ戦は、図らずも日本サッカーの歴史を切り開いてきた男が、代表の舞台から姿を消す節目の試合となった。

【日本 4-0 ジャマイカ】2000年ハッサン2世国王杯
 
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