「自分よりうまいんじゃないかと思えた初めての存在」と語った小5からの盟友
武富が腐らずに不遇の時期を乗り越えた理由。そのヒントを同じ浦和育ちで同い年の山田直輝は「置かれている状況はどうあれ、あいつはサッカーが好きだから」と語った。
武富と山田の付き合いは長い。初めて出会ったのは小学校5年の時、FC浦和時代だが、それ以前から武富の存在は知っていた。「浦和という狭い世界だけど、自分よりうまいんじゃないかと思えた初めての存在。ポジション争いをしたら負けるかもしれないと思ったし、(武富)孝介を超えたいと思った」と振り返る。
竹馬の友、武富の浦和加入は復帰した山田にとって刺激であり、喜びだったはず。しかし、山田は昨年6月、右足腓骨骨折で長期離脱を余儀なくされた。「本当に一緒にやりたかった」と残念がるのは無理もない。それだけに湘南での好調ぶりを山田は「想定内のこと。孝介は試合に出ればやれる。チャンスさえあれば、やれる選手だから」と評した。
「1年単位、数年単位でしっかりやってきたことの‘ご褒美’じゃないかなと思う」と好調の理由を語る武富。以前は天才肌と言われたが、ここ数年、サッカーへの考え方が変化したという。
「若い頃は自分のプレーを優先して、良くも悪くも肌感覚でプレーしていた。いまは判断とか相手が来たら、こう対応するとか、サッカーの本質が分かってきて、しっかり整理してプレーできるようになった」
雌伏の時を経て、躍動する武富孝介は静かにゴールを狙う。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
武富と山田の付き合いは長い。初めて出会ったのは小学校5年の時、FC浦和時代だが、それ以前から武富の存在は知っていた。「浦和という狭い世界だけど、自分よりうまいんじゃないかと思えた初めての存在。ポジション争いをしたら負けるかもしれないと思ったし、(武富)孝介を超えたいと思った」と振り返る。
竹馬の友、武富の浦和加入は復帰した山田にとって刺激であり、喜びだったはず。しかし、山田は昨年6月、右足腓骨骨折で長期離脱を余儀なくされた。「本当に一緒にやりたかった」と残念がるのは無理もない。それだけに湘南での好調ぶりを山田は「想定内のこと。孝介は試合に出ればやれる。チャンスさえあれば、やれる選手だから」と評した。
「1年単位、数年単位でしっかりやってきたことの‘ご褒美’じゃないかなと思う」と好調の理由を語る武富。以前は天才肌と言われたが、ここ数年、サッカーへの考え方が変化したという。
「若い頃は自分のプレーを優先して、良くも悪くも肌感覚でプレーしていた。いまは判断とか相手が来たら、こう対応するとか、サッカーの本質が分かってきて、しっかり整理してプレーできるようになった」
雌伏の時を経て、躍動する武富孝介は静かにゴールを狙う。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)