ロナウドから病床にいるかつてのホープへ…
ホームで行われる対ユベントス第1レグは、の今季の成長著しい右SBヌサイル・マズラウィは累積警告で出場停止処分のため、観客席からチームを見守ることになる。
代わりに出場することになりそうなのが、元オランダ代表CBのヨエル・フェルトマンだ。2シーズン前からSBに転向したフェルトマンは、膝の負傷から復帰するのに1年を費やしたが、4月8日のウィレムⅡ戦では鮮やかにボレーシュートを決めるなど試合勘を取り戻している。
アヤックスは両サイドハーフ(ダビド・ネーレス、ハキム・ジイェフ)と偽のストライカー、ドゥシャン・タディッチが頻繁にポジションチェンジを繰り返して攻撃するので、ボールを失った瞬間、サイドに大きなスペースが生まれやすい。
経験豊富なフェルトマンは、負傷明けのクリスチアーノ・ロナウドと対峙することになりそうだが、相手左SBの攻撃参加やMFブレーズ・マテュイディがサイドに流れてきた場合、彼がいかに対処するかが焦点の一つとなるだろう。
アヤックスとしては、ホームでユーベ相手に最低でも引き分けておきたいところ。そうすれば、UEFAリーグランキングで、オランダリーグがオーストリアリーグを抜いて11位に浮上し、エールディビジ2019−20シーズンの優勝チームが、CLグループステージ・ストレートインの資格を得ることが出来る。
オランダサッカー界を背負って戦うアヤックスに、今回ばかりはオランダの他チームのファンも一丸となって応援しているという。
代わりに出場することになりそうなのが、元オランダ代表CBのヨエル・フェルトマンだ。2シーズン前からSBに転向したフェルトマンは、膝の負傷から復帰するのに1年を費やしたが、4月8日のウィレムⅡ戦では鮮やかにボレーシュートを決めるなど試合勘を取り戻している。
アヤックスは両サイドハーフ(ダビド・ネーレス、ハキム・ジイェフ)と偽のストライカー、ドゥシャン・タディッチが頻繁にポジションチェンジを繰り返して攻撃するので、ボールを失った瞬間、サイドに大きなスペースが生まれやすい。
経験豊富なフェルトマンは、負傷明けのクリスチアーノ・ロナウドと対峙することになりそうだが、相手左SBの攻撃参加やMFブレーズ・マテュイディがサイドに流れてきた場合、彼がいかに対処するかが焦点の一つとなるだろう。
アヤックスとしては、ホームでユーベ相手に最低でも引き分けておきたいところ。そうすれば、UEFAリーグランキングで、オランダリーグがオーストリアリーグを抜いて11位に浮上し、エールディビジ2019−20シーズンの優勝チームが、CLグループステージ・ストレートインの資格を得ることが出来る。
オランダサッカー界を背負って戦うアヤックスに、今回ばかりはオランダの他チームのファンも一丸となって応援しているという。
最後に、ロナウドが元アヤックスのMFアブデラク・ヌリに対して「誕生日おめでとう。早く治ることを祈っている。これからもキープ・イン・タッチでよろしく」とビデオメッセージを送ったことを記しておきたい。
ヌリ世代のヤング・アヤックスはひときわタレント揃いで、オランダ2部リーグに所属するアヤックス・リザーブチームではヌリ、フレンキー・デヨング、マタイス・デリフト、カレル・アイティンフ、ヌサイル・マズラウィといった面々がプレーしていた。
こうしたタレント軍団の中でもヌリはひときわ輝いており、アヤックスの未来のエース間違いなしと目されていた。だが、2シーズン前の夏のプレシーズンマッチで心臓発作のため倒れ、脳挫傷を負ったヌリは、寝たきりの生活になってしまった。
4月2日は、現在もなお病床にいるヌリの22歳の誕生日だった。この話題を取り上げた『De Telegraaf』のポットキャストに登場した識者たちは「ヌリとロナウドの間に面識があったかどうか、我々には分からない。だが、ヌリのプレーは一度見たら忘れられないもの。ロナウドがメッセージを送った気持ちは理解できる」と語り合っていた。
フットボールの名勝負は、これまでにいくつも名エピソードを生んできた。これもまた、アヤックスとユベントスの戦いにまつわるエピソードである。
取材・文/中田徹